2009 Fiscal Year Annual Research Report
日常生活下における肥満抑制因子としての非運動性身体活動と24時間脂質酸化能の役割
Project/Area Number |
09J03696
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Research Institution | National Institute of Health and Nutrition |
Principal Investigator |
大河原 一憲 National Institute of Health and Nutrition, 健康増進プログラム等, 特別研究員(PD)
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Keywords | エネルギー代謝 / 脂質酸化能 / 運動 / 身体活動 |
Research Abstract |
肥満予防に対する身体活動の効果として、家事などを含む「非運動性身体活動:NEAT」が近年特に注目されているが、NEATの効果については1日の活動時間の多くを占めるにも関わらず、それを評価する方法がなかったためほとんど検討されていない。さらに、NEATを含む一般的な日常生活を反映した身体活動状況が24時間脂質酸化能を介した肥満への影響を検討することは難しかったため、未解明のままである。そこで、本申請者は新たに開発した3次元加速度計とヒューマンカロリメーター(エネルギー代謝測定室)という特徴的な2つの測定方法を用いて、検討課題1:一般体格者と肥満者における非運動性身体活動と運動性活動の量・強度の違い、検討課題2:1年後の体重変化に対する非運動性身体活動と運動性活動が及ぼす影響、検討課題3:一般的な身体活動レベルで生活した際の24時間脂質酸化能と有酸素性体力との関係を、本年度より実験を開始した。本年度は、まず新たに開発した3次元加速度計を用いて検討課題2に取り組んだ。本年度".より減量介入試験を開始し、7月に中間(3ヶ月目)測定、10月に介入後(6ヶ月目)の測定を無事終了した。本介入試験は、介入方法が異なる3群(対照群、弱介入群、強介入群)によるRCT試験であり、我々が定めた採用基準のもと、介入開始時において参加者213人中210人、中間測定時は181人中179人、介入終了時は172人中170人の加速度計データが得られた。また検討課題3を実施するため、本年度より米国コロラド大学デンバー校ヘルスサイエンスセンターにおいてDr.Melansonのもと研究を開始した。検討課題3についても順調に研究が進んでおり、具体的には一般体格かつ平均的な体力の保持者、一般体格かつ高体力の保持者、および肥満者を対象として、24時間の脂質酸化能および有酸素性体力のデータが得られている。
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Research Products
(14 results)