2010 Fiscal Year Annual Research Report
検索エンジンが返す検索結果中の各文書を情報源としたクエリに関する要約文の生成
Project/Area Number |
09J04371
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
原島 純 京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 自然言語処理 / 情報検索 / パーソナライズド・サーチ |
Research Abstract |
本研究の目的は、ユーザの情報収集を支援する新しい検索システムを開発することである。より具体的には、(1)個々のユーザに応じて最適な検索結果を提供し、さらに(2)検索結果と共に検索結果を要約したテキストを提供するシステムの開発を目指している。 当該年度は主に、パーソナライズド・サーチの研究を行った。パーソナライズド・サーチとは、個々のユーザに応じて最適な検索結果を提供する技術の総称である。まず、研究のベースとなる検索エンジンを開発した。具体的には1,000万ページ以上のウェブページが検索可能な、言語モデルに基づく検索エンジンを開発した。 次に、開発した検索エンジンをベースに、適合性フィードバックの研究を行った。適合性フィードバックはパーソナライズド・サーチを実現する手法の一つであり、ユーザとのインタラクション(フィードバック)を通してユーザが求める検索結果を取得する技術である。本研究では検索結果中及びフィードバック中に潜在するトピックの分布を推定し、これを用いて適合性フィードバックを行う手法を開発した。開発した手法は既存の適合性フィードバックの手法より高い性能を示し、また、少量のフィードバックで高精度に検索結果を改善できるという長所を示した。これらの長所は、開発した手法によって検索エンジンのユーザビリティを大きく改善することができることを示唆しており、大変重要なものであると言える。
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Research Products
(1 results)