2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J04562
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
姚 遠 Waseda University, アジア太平洋研究科, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 中国政治 / 比較政治 / 民主化 / 社会運動 / 政治参与 / 古都保存 / 国家-社会関係 / 都市化 |
Research Abstract |
本研究は都市中心部・歴史町並みの再開発に反対する市民活動を研究対象とし、市民活動が如何に政策過程を影響することを研究することです。本論文が中国を中心として、日本や台湾との比較を通して、東アジア諸国における社会運動の一般性と特殊性を明らかにしたい。 研究計画によって、過去の一年間、政治学、社会学、文化人類学の知識と方法も活用し、フィールド調査に通して直接資料をとる。ボランティア、住民、専門家、政府役員などにインタビューをし、他の学術機構の協力によって、アンケート。重点として、北京や南京や京都などの歴史都市でフィールドワークをして、インタビュー、アンケート及び参与観察などの研究方法を通していくつかの事例研究をした。同時に、日本の市民運動に対して、京都、会津などの日本の歴史都市の保存に関する市民団体を訪ねた。NGOの役割をインタビューで解明するため、北京で中国文化遺産基金会、中国文物学会に訪問した。 現地調査と資料分析を通して、研究テーマに大きな進展があった。以前の中国研究にはあまり研究しなかった問題に、この研究が始めて触れた。調査と研究によって、中国の都市部では、国家・社会関係は「ずっと強い国家とますます強い社会」という構図がある、と思う。高い市民意識、多くの知識人、発達した地元メディアなどの要因によって、都市部の市民社会が農村社会より相対に強い。「強い国家、強い社会」の構図を前提に基づいて、市民活動・社会運動が政策過程に影響及ぼす可能性は、三つの要因「動員」、「方策」、「ディスクール」にかかると思う。この発見が中国研究にまだ研究されていないので、大きな学術の価値があると認める。 要するに、本研究は過去の一年間、現地調査と文献分析が主な仕事で、重要な成果には会議発表や雑誌掲載があった。第二年度でより多い成果の発表を目指している。
|
Research Products
(2 results)