2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J04818
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
パストゥホフ ストラヒル 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | LRRK2 / パーキンソン病 / CaMKII / vimentin / 神経再生 |
Research Abstract |
申請者は、昨年度までに、パーキンソン病を引き起こすLRRK2 GS変異体はvimentinのリン酸化を促進する事を明らかにした。更なる解析から、LRRK2の効果はCaMKIIのキナーゼを介していることがわかった。そこで、LRRK2とCaMKIIの相互作用を検討し、その結果、LRRK2はCaMKIIと結合することが明らかとなった。更に、in vitro kinase assayを用いて、LRRK2 GSはCaMKIIのキナーゼ活性を促進する事が分かった。 グルタミン酸受容体のNR2BはCaMKIIのauto-inhibitory domain配列と相同性の高いドメインを介してCaMKIIの活性維持を行う事が知られている。興味深い事に、LRRK2にはこのドメインと相同性の高い配列が存在していることを見いだした。NR2Bと結合できないCaMKII I205K変異体はLRRK2との結合が弱くなる事、この変異体によってvimentinのリン酸化及びvimentin形成が見られないことから、LRRK2はCaMKIIを介してvimentinのリン酸化を制御することが考えられる。 以上の実験結果は培養細胞を用いて得られたものである。生理的な条件にもっと近い系での解析を進めるために、神経の解析によく用いられているモデル動物の線虫C.elegansを用いて神経再生の解析を進めた。現在までにエンドカンナビノイドであるAEAはD-type運動神経の軸索の再生において抑制的に働いていることが明らかとなった。今後、LRRK2の線虫ホモログであるLRK-1やCaMKIIのホモログであるUNC-43は神経再生に関わるか検討する予定である。
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Research Products
(1 results)