2011 Fiscal Year Annual Research Report
叙述類型論、語彙意味論、及び両者のインターフェースの研究
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09J04899
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮本 大輔 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 叙述類型論 / 語彙意味論 |
Research Abstract |
前年度である平成22年度の途中において甲状腺機能亢進症及び自律神経失調症を患い、本研究課題の成果でもある博士論文を執筆するのに十分な研究を予定通りに進められなかったため、平成22年度終了の段階で、研究の遂行状況は当初の計画と比べて大幅に遅れていると言わざるを得なかったが、主治医や受入研究者と相談した結果、平成23年度も特別研究員としての活動を続け、体調と相談しながらできる範囲で研究を進め、当初の目標である学位取得に少しでも近づけるよう努めた。結果として、夏場を過ぎてから昨年同様体調が悪化したために病気療養に専念することになり、博士論文を年度内に執筆することはできず、加えて研究発表や論文執筆といった具体的な研究成果の公表も叶わなかったが、それでも自分の研究トピックの中心である英語中間構文についての、叙述類型論と語彙意味論双方の観点を導入したより優れた言語理論の構築を目指して、所属するゼミの研究会で指導教員やゼミの学生と意見を交換して知見を深めたり、自分のペースで先行研究を読み進めたりすることはある程度でき、決して満足できる結果とはいえないまでも、前年度に比べて研究の進展は見られたと思われる。交付された科学研究費補助金は、研究遂行の手助けとなるPC及びプリンタの購入、そして重要な先行研究が載っている書籍の購入に用いた。年度内に具体的な成果を出すことこそできなかったものの、研究を円滑に進めるための土台作りのために使用することができたため、病気が寛解して研究活動に十分な復帰ができたときにこそ平成23年度の科学研究費補助金が大きな意義を持つものと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究実績の概要」にも記入したとおり、交付申請書提出時には予期できなかった病気を患ってしまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
採用期間内に博士論文を執筆することが叶わなかったため、引き続き東京大学大学院総合文化研究科に在籍し続けて研究することになるが、まずは病気を治すことが第一であると判断したため、現在は休学期間に入っている。
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