2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J04905
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
野口 雅史 九州大学, 大学院・理学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ペルオキシソーム / レポーター / CHO細胞 / 輸送活性 |
Research Abstract |
ペルオキシソームへのマトリックスタンパク質輸送活性測定法の最適化および輸送効率を変化させる薬剤のスクリーニング 今年度は、ペルオキシソームマトリクスタンパク質の輸送効率測定に用いるレポーターの最適化を行った。レポーターは可逆的分解部、蛍光タンパク質部、ペルオキシソームマトリクス輸送シグナル部の3つの部分からなる。このうち、蛍光タンパク質部を改良した。従来のEGFPから円順位変異をいれたVenusにすることで、Shield1非存在状態でのレポーターの分解活性を上げることができた。これにより従来より5倍程度、本レポーターのダイナミックレンジを広げることに成功した。 現在まで輸送効率が低下する状況については本分野において研究が進んでいるが、逆に向上する状況については、適切な検出系が存在しなかったため、ほとんど未知となっている。本システムをさらに改変し、輸送効率が定常状態より向上する状態をモニターするためのレポーターを作製した。これは、レポーターの輸送シグナル部を改変し、レセプターであるPex5pとの結合を弱めることで、Shield1添加状態で、ある程度レポーターをサイトゾルに局在させるというものである。 本レポーターを用いて、研究室所蔵の薬剤群の中から輸送効率を向上させる薬剤がないか、またペルオキシソーム増殖に関係する因子を細胞に過剰発現させて輸送効率が向上しないか検討している。なかでも、薬剤Aが効率を向上させることを発見し、現在その作用機序について解析している。
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Research Products
(3 results)