2010 Fiscal Year Annual Research Report
Notch小胞輸送制御因子の探索による膜タンパク質局在化機構の解明
Project/Area Number |
09J05081
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
青山 尚規 東京理科大学, 基礎工学研究科生物工学專攻, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ショウジョウバエ / Notch 情報伝達系 / 小胞輸送 / RNA干渉法 |
Research Abstract |
Notch情報伝達系の受容体であるNotchは、線虫からヒトまで進化的に広く保存されており、極めて多くの細胞の運命決定に関与しています。そのため、Notch情報伝達系の異常は、癌や白血病、自己免疫疾患などの重大な疾患の原因となることが知られています。 近年、Notch情報伝達系を制御する重要な要素として小胞輸送が注目されており、その分子機構が徐々に明らかになってきています。本研究は、Notch小胞輸送の分子機構を解明することを目的としています。 私はこれまで、ショウジョウバエ生体内において、約5000遺伝子に対するRNA干渉(RNAi)を行い、Notch情報伝達系に異常が見られる遺伝子を網羅的に探索しました。その結果、26遺伝子を陽性遺伝子として同定しました。これらのうち、RNAiによる表現型が有望であった5遺伝子に対して機能喪失型突然変異体を作出しました。しかし、これらの5遺伝子に対する突然変異体ではNotch情報伝達系の異常は見られませんでした。 本年度、網羅的探索によって同定した26遺伝子のうち、新たにNucleoporin 160(Nup160)、KDEL receptor(KdelR)の2遺伝子に関して機能喪失型突然変異体を作出に取り組みました。Nup160に関しては共同研究者によって突然変異体が樹立されました。Nup160突然変異体は胚性致死を示したので、現在、体細胞モザイク解析を行うための準備を行っています。KdelRに関しては、現在、機能喪失型突然変異体の作出を行っています。
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Research Products
(2 results)