2009 Fiscal Year Annual Research Report
リモートセンシングによる森林の三次元計測に立脚した地域資源予測システムの構築
Project/Area Number |
09J05360
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
中島 徹 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 固定試験地 / 三次元計測 / GPS / 樹冠 / 樹幹解析 / 人工林 / リモートセンシング / 立木位置図 |
Research Abstract |
本研究はリモートセンシングによって三次元的に抽出される地形や樹冠情報と樹幹情報の関係を解明し、閉鎖開始密度から最多密度にかけて、立地条件の違いや幅広い密度管理に対応可能な地域レベルの森林資源予測システムを構築することを目的とした。具体的には航空機レーザースキャナーデータやステレオ航空写真に基づく時系列の数値表層モデルをもちい、樹冠の三次元情報を計測した。対象とする試験地で計測された同化器官である樹冠や非同化器官である樹幹の時系列データを収集し、これらを対象林分の密度管理水準ごとに整理し、データ整理の結果、不十分と考えられるデータについては現地調査によって補完した。現地調査においては、単木単位の樹冠長・樹冠幅・直径・樹高や、林分単位の林木本数に加え、GPSとコンパス付レーザー距離計によって樹木位置図を整備し、現地データをもちいて、対象とする林分密度水準の上限と下限を閉鎖開始密度曲線、最多密度曲線として定式化した。次に、GPSによって取得された座標によってリモートセンシングデータと現地データとの突き合あわせを行った。そのうえで、リモートセンシングによって計測された樹冠情報を最多密度・平均管理密度・閉鎖開始密度からなる林分密度によって区分した。最後に、リモートセンシングによって得られた樹冠長・樹冠幅・樹高・林木本数の情報を、現地調査による実測値と比較し、林分密度に応じたリモートセンシングの計測精度を確認した。
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Research Products
(1 results)