2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J05541
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
辻田 眸 Ochanomizu University, 大学院・人間文化創成科学研究科, 特別研究員DC2
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Keywords | 遠隔コミュニケーション / アウェアネ / ユーザインタフェース / 一致 / アンビエント / ファッショ / レコメンデーション / SNS |
Research Abstract |
本研究では,日常生活の様々な場面に応じた実用的な遠隔コミュニケーションシステムの提案を行っている.本年度は,こうしたコンセプトに基づく具体的な応用例として「InPhase:日常の偶然の一致に着目したコミュニケーションシステム」,「撮っておきコーディネータ:洋服を選ぶ作業に着目したコミュニケーションシステム」という,2つの新しいコミュニケーションシステムの提案・実装を行った. 1.InPhase 日常生活における行動の偶然の一致が,話題のきっかけ、親近感、連帯感などをもたらすことに着目し、日常生活における人々の自然な動作の一致を検出するメカニズムを開発した。またその一致情報を生活環境の中で適切な手段で相互に提示するシステムを構築し,さらに一致度合による異なる粒度の情報提示手法の提案を行った。そして,研究室間での約2か月間の実証実験,さらに実際の日常生活での約3か月の長期実証実験を行い,本システムの有効性の検証を行った.この研究内容は,日本ソフトウェア科学会の論文誌に執筆した.また有力な国際学会CHI2010のフルペーパとして(口頭,査読有)採択された.またCHI2009(ポスター,査読有)にて発表を行い,ACM Student Research Competition Semi Finalist賞を受賞した. 2.撮っておきコーディネータ 新たなコミュニケーションの場を提供することを目的とし、洋服写真の撮影/タグ付けからコーディネート,さらにSNS機能までを連携させ,トータルにファッションコーディネートを支援し,さらにコミュニケーションを誘発するシステム「撮っておきコーディネータ」を提案・実装した.さらに約1週間の評価実験を行い,本システムの有効性の検証を行った. この研究内容は,有力な国際学会AVI2010のフルペーパとして(口頭,査読有)採択された.またUbicomp2009(ポスター,査読有)にて発表を行い,The Miami Herald誌とThe Palm Beach Post誌で紹介された。
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Research Products
(5 results)