2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J05541
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
辻田 眸 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 特別研究員PD
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Keywords | 遠隔コミュニケーション / アウェアネス / 時差 / ユーザインタフェース / ビデオ / 高齢者 / 薬 / SNS |
Research Abstract |
本研究では,日常生活の様々な場面に応じた実用的な遠隔コミュニケーションシステムの提案を行っている.本年度は主に,「時差を考慮した遠隔コミュニケーションシステム」,「SocialMedicineBox:薬箱を利用した高齢者のためのコミュニケーションシステム」という,新しいコミュニケーションシステムの提案・実装を行い,国際学会等で積極的に発表を行った. 1.時差を考慮した遠隔コミュニケーションシステム 物理的な距離によるすれ違いだけでなく,時間によるすれ違いも考慮した遠隔コミュニケーション支援システム「CU-Later」を提案・試作した.CU-Laterは遠隔地で起こったこと(録画されたビデオ)をリアルタイムに伝達するのではなく,時差の分だけずらして,その映像を伝達するビデオコミュニケーションシステムである.時差の分だけずらし伝達することで,相手の時間等を気にすることなく,遠隔地の相手の状態を知ることができ,非同期コミュニケーションができるのではないかと考えた.そして,本システムを利用した評価実験を行った.この研究内容は,有力な国際学会Ubicomp2010のポスターとして(査読有)採択され,発表を行った. 2.「SocialMedicineBox:薬箱を利用した高齢者のためのコミュニケーションシステム」 高齢者にとっても身近な日用品である薬箱に着目した遠隔コミュニケーションシステムを提案し,実装を行った.本システムは,薬箱にカメラとふたの開閉センサ等を取り付けることで,薬箱を開いた際に,ユーザの顔写真を撮影し,遠隔地に暮らす家族に薬の服用有無およびユーザの健康状態を知らせるシステムでる.SNS(Twitterなど)と連携することで,遠隔地にいる家族との双方向コミュニケーションを支援する.この研究内容は,有力な国際学会Ubicomp2010のポスターとして(査読有)採択され,発表を行った.
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Research Products
(5 results)