2009 Fiscal Year Annual Research Report
IL-6シグナルによるCD8+T細胞の生存・増殖制御機構の解明
Project/Area Number |
09J05746
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鶴岡 峰子 Osaka University, 生命機能研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | IL-6 / Foxp3+CD8+T細胞 / EAE / CIA / DNAマイクロアレイ / shRNA |
Research Abstract |
私はこれまでに、IL-6がCD4+T細胞では制御性T細胞分化に抑制的に働くのに対し、CD8+T細胞では反対に促進する傾向にあることを見いだした。さらに、Foxp3+CD8+T細胞はF759マウスの自己免疫性関節炎を抑制することが判明した。そこでF759マウス関節炎以外の他の自己免疫疾患((実験的自己免疫性脳脊髄炎(experimental autoimmune encephalomyelitis, EAE)やコラーゲン誘導性関節炎(collagen induced arthritis, CIA))においても、Foxp3+CD8+T細胞が同様に抑制的に働くかについて解析した。結果、Foxp3+CD8+T細胞は実験的自己免疫性脳脊髄炎、コラーゲン誘導性関節炎において顕著な免疫抑制効果は認められなかった。そこで他の自己免疫疾患モデルに関しても免疫抑制効果の有無について検討を行うこととする。 一方で、免疫機構の時空間的な生体内イメージングを目的として、Treg、Th17細胞特異的なマーカー分子の探索を行った。具体的には第一スクリーニングとして、DNAマイクロアレイによりTreg、Th17細胞特異的に発現が高値を示した分子を候補分子とした。さらにこれらの候補分子がTreg、Th17細胞において特異的であるかについて抗体作製を検討している。またこれら候補分子が機能を有するのかについて、shRNAシステムを用いてノックダウンすることで検討を行っている。
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Research Products
(3 results)