2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J05817
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
石森 一 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | フレーバー / 超対称性 / 離散対称性 |
Research Abstract |
今年度の成果は前年度と同じく、論文をまとめたこととそれらの論文について国内外の研究会で発表したことである。これらの論文の主題は研究計画である、離散対称性と世代構造の関連である。特に、今年度は様々な離散対称性についてまとめたレビューがprogress of theoretical physics supplementに出版され、これは大きな成果である。これまで、様々な種類の離散対称性やモデルが提案されてきたが、それらを系統的に分類し特徴をまとめることができた。離散対称性の基礎や応用の仕方も書いてあり、この分野を初めて学ぶ方達を対象にした内容になっている。既に物理に応用されてある離散対称性についてはこのレビューを見ることで理解できるはずである。 離散対称性は世代構造を解き明かすための有用な手段であり、様々な対称性を深く理解することで質量や世代混合の起源が追求できると期待されている。研究の目的は特に理論を検証する方法を探ることで、これから見つかると期待されている超対称粒子との関連性について研究した。特に、S4対称性を使った模型でレプトンとクォークの超対称粒子の質量スペクトラムの計算や超対称粒子を介したプロセスの影響が計算してきた。中でも、フレーバー存変える中性カレントの確率は実験バウンドぎりぎりにあり、もうすぐ見つかると期待している。このようにまだ見つかっていないプロセスを予言することで理論の検証ができると考えている。模型を特定することで確率が計算でき、具体的な予言が行えることは重要である。
|
Research Products
(5 results)