2009 Fiscal Year Annual Research Report
高等植物の環境適応戦略におけるシス型ポリイソプレノイドの生理機能解明
Project/Area Number |
09J05843
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
解良 康太 Tohoku University, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | イソプレノイド / シロイヌナズナ / 環境適応 / 植物生理学 |
Research Abstract |
本研究では,環境ストレスで発現誘導され,植物特異的な鎖長のシス型ポリイソプレノイド生合成を触媒するシロイヌナズナのシス型プレニル鎖延長酵素AtCPT5をターゲットとし,多様な生成物鎖長分布を示す植物のシス型ポリイソプレノイドの環境適応における生理的役割を分子レベルで解明することを目標とする. 1.AtCPT5の反応産物であるC_<35>のシス型ポリイソプレノイドの細胞内作用部位の解明 標識されたIPP生合成の前駆体とともに培養し,各植物サンプルより代謝物を抽出し,液体シンチレーションカウンター付きHPLC(ラジオHPLC)により解析するために,シロイヌナズナの培養細胞を,^<14>C標識されたIPP生合成の前駆体とともに培養し,その取り込み効率について検討を行った.様々なグロースフェーズ,前駆体濃度について検討したが,取り込み効率は数%に留まっている. 2.部位特異的AtCPT5強発現植物およびAtCPT5プロモーター:GFP形質転換植物の作製 AtCPT5およびその反応産物の環境ストレス応答における機能解析を解明するために,CRE-loxP系を用いた部位特異的AtCPT5強発現コンストラクトを作製した.また,このコンストラクトを野生株に導入し,T2種子を獲得した. 3.AtCPT5プロモーター:AtCPT6形質転換植物の作製 シス型ポリプレニル鎖の鎖長と生理機能の相関の解明するために,AtCPT5プロモーターにAtCPT6を連結したコンストラクトを作製した.また,このコンストラクトをAtCPT5の変異体に導入し,T2種子を獲得した.
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Research Products
(1 results)