2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J06402
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
周 大江 早稲田大学, 情報生産システム研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | マルチーメディア / H.264/AVC / 消費電力 / DRAMトラフィック / 参照画像補償技術 |
Research Abstract |
数十年の間に日進月歩しているマルチーメディア技術は、情報社会や我々の生活の枠組みを変えようとしている。特に、マルチーメディアのコアを担う符号化技術は、H.264/AVCの発明により、革命の時代に迎えてきた。H.264/AVCでは、高度な符号化効率を達成しているとともに、演算も複雑化させている一方だ。演算量の増加により、消費電力も増大し、特に従来で超高品位動画像符号化システムにおける使えていたアルゴリズムも使えなくっている。これらの問題に直面し、我々は、従来のものより80%以上消費電力削減できている超低電力ビデオデコーダLSIの開発を、2年内の目標とした。 本年度の研究は、主にデコーダコアにおけるPower-aware技術を利用した消費電力削減を目指していた。モバイル装置のバッテリー状況とユーザの設定により、解凍後のビデオ画質と消費電力の間でバランスを取った。三つの違うコンフィグレーションパラメーターの設定を提供して、高消費電力/高画質モード、普通モード、低消費電力/低画質モードへの選択ができた。その中、特に低消費電力モードに対して、ユーザが認可できる画質を保った上でデコーダコア部分の消費電力を従来の30%以下に減らしたこと。また、ビデオデコーダのプロトタイプをチップで実現することも行なった。チッププロトタイプの実現により,消費電力削減手法の有効性を検証した。
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Research Products
(12 results)