2009 Fiscal Year Annual Research Report
膵癌及び前癌病変でのFFPEサンプル遺伝子発現解析及びマイクロRNA網羅的解析
Project/Area Number |
09J06630
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
仲田 興平 Kyushu University, 医学研究院, 特別研究員(PD)
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Keywords | FFPE / マイクロダイセクション / 膵臓癌 / IPMN |
Research Abstract |
本研究の目的は膵癌IPMNのFFPEサンプルをいてmRNA、miRNAを同定し、膵癌の発癌経路を解明することであり、当初の計画申請所記載に従い以下の成果を報告する。(1)FFPEサンプル中のRNA定量解析法の確立。FFPEサンプルは断片化が極端に進んでおり、Bioanalyzerを用いた検討により、100bp以下であることが判明しているが、申請者らは、FFPE sampleからRNAを抽出しmRNAに対して信頼性の高い解析法を確立した。これにより、mRNA定量解析結果とFFPEサンプルの豊富な臨床情を比較することが可能になった。(2)FFPEサンプルによる膵癌mRNA定量解析。前述(1)を基に膵臓癌におけるFFPEサンプルからLMO2遺伝子が予後に相関することを同定し、同結果をNeoplasia誌に報告した。また(3)IPMNに対してマイクロダイセクションサンプルから組織亜型毎のmRNAの定量解析を行いCDX2,MUC2,Reg4遺伝子さらにはKi67が組織亜型毎に発現が異なることを同定し、同結果をModern Pathology誌に報告した。(4)FFPEサンプル、microdissectionサンプルにおけるmiRNA定量解析の確立。上述のmRNA測定実験に引き続きmicriRNA定量解析の確立を行った。この結果、近年新たにongogene tumor supressorとして注目を浴びているmiRNAに対してもその発現と臨床情報との比較が可能となった。我々マイクロアレイを用いて確認した膵癌特異的に発現しているmiRNAが膵臓癌の予後、浸潤に関連していることを同定した
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Research Products
(4 results)