2009 Fiscal Year Annual Research Report
定量データを用いたソフトウェア開発プロジェクトの可視化に関する研究
Project/Area Number |
09J06740
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
大蔵 君治 Nara Institute of Science and Technology, 情報科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ソフトウェア開発 / 可視化 / データマイニング / Eメール / クラスター分析 / プロジェクト管理 |
Research Abstract |
私は平成21年度,以下に述べるソフトウェア開発プロジェクト可視化ツールの開発・改良を行った. 1.開発プロジェクト再現ツール「Project Replayer」 2.階層構造を用いた開発プロジェクト可視化ツール「Lap-MAP」 1はこれまでにも開発,改良を続けてきたツールである.Project Replayerは版管理ツールや障害管理ツールといった開発支援ソフトウェアが,自動的に記録する各種のログデータを入力とするソフトウェア開発プロジェクト可視化ツールであり,開発者に負担をかけないこと,またビデオを再生するかのような感覚でプロジェクトを振り返ることができることを特徴とする.Project Replayerについてはこれまでにも利用可能性やユーザビリティに関する実験を数多く行ってきた.昨年度はそれらに加え,Project Replayerの機能の一つであるEメール分析の精度について追加実験を行った.また,その実験結果及び過去の実験結果をまとめ学術論文誌に投稿し,その成果と将来性が認められ採録が決定した. 2は成果物に着目したソフトウェア開発プロジェクト可視化ツールである.Lap-MAPはプロジェクトにおいて作成されるドキュメントやソースコードといった成果物を,階層的に配置してプロジェクト全体を可視化するツールである.Lap-MAPは昨年度までサーバサイドアプリケーションとしてプロトタイプを開発し,運営してきた.現在はプロトタイプをもとにGoogle Maps API^<*1>を用いた公開Webアプリケーションとして改良を行っている.Lap-MAPの評価は.当該システムを用いてプロジェクト分析を行った場合と,システムを用いずに紙面,あるいはPC上のドキュメントを閲覧しながらプロジェクト分析を行った場合との比較で行う.評価軸にはユーザの視線とマウス操作履歴を用いる予定であり,現在視線計測装置のキャリブレーションテストを行っている.これらの成果については,今年度に学術論文誌に投稿予定である.
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Research Products
(2 results)