2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J07073
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
渡邊 夕紀子 東北大学, 大学院・医工学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 遺伝子治療 / 分子イメージング / 超音波 / ナノバブル / PET / ^<124>I / 虚血性疾患 |
Research Abstract |
遺伝子治療では,非侵襲的な分子導入法,遺伝子発現の非侵襲的な評価法,および治療効果の非侵襲的な検証法の開発が必要である.本研究では,ナノバブル(NB)と超音波(US)を使った新しい虚血性疾患の遺伝子治療の開発を目的に以下の課題に取り組む.1)NBとUSを使った非侵襲的分子導入法を使い,ヨウ素取込み作用をもつNIS遺伝子と血管内皮細胞増殖因子(VEGF)遺伝子からなる長期発現性治療用プラスミドDNA(pNIS-VEGF)を虚血性疾患マウスの骨格筋に導入する.2)VEGF発現にともなう治療効果を、ナノバブルの移動にともなう超音波画像から得られる三次元の新生血管の構造変化で定量する.3)pNIS-VEGF遺伝子の発現を小型動物用PET装置(Fine-PET)で可視化し,経時的に定量をおこなう. 本年度は、昨年度作成したVEGF-NIS-LucプラスミドDNA (pVEGF-NIS-Luc)をさらに改良し、一度の遺伝子導入で、筋組織で長期的(100日以上)に発現するプラスミドDNA (pLenti-VEGF-NIS-Luc)を作製した.つぎに,マウス左下肢血管を結紮した慢性虚血性疾患モデルマウスを安定的に作製することに成功した.結紮にともなう血流変化はレーザードップラーイメージング装置で測定した。これらのpLenti-VEGF-NIS-Lucおよび慢性虚血モデルマウスを使用することで、安定したデータを得ることが可能になった。 来年度は,作製したプラスミドDNAおよびモデルマウスを使用した虚血性疾患治療実験を進める予定である.
|
Research Products
(13 results)
-
[Journal Article] Evaluation of transfection efficiency in skeletal muscle using nano/micro bubbles and ultrasound2010
Author(s)
Kodama T, Aoi A, Watanabe Y, Horie S, Kodama M, Li L, Chen R, Teramoto N, Morikawa H, Mori S, Fukumoto M
-
Journal Title
Ultrasound in Medicine and Biology
Volume: 7
Pages: 1196-1205
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-