2009 Fiscal Year Annual Research Report
メダカTol1トランスポゾンの線虫C.elegans発生研究への応用
Project/Area Number |
09J07188
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
児玉 健 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 特別研究員DC1
|
Keywords | Toll / トランスポゾン |
Research Abstract |
(1)Bombardment法を用いた方法Bombardment法によりヒートショックプロモーター(hsp)下流にトランスポゼースをつないだ形質転換遺伝子を持つ形質転換体を7系統得た。これらの系統にTollエレメントを含むextrachromosomal arrayを導入し、ヒートショックを行った。PCR法でTollエレメントの切り出しについて検証したが、Tollエレメントの切り出しは確認できなかった。また、上記7系統にunc-54p::gfpが挿入されたTollエレメント、myo-2p::rfp、およびrol-6(su1006)を含んだextrachromosomal arrayを導入し、ヒートショックを行った。Tollエレメントが染色体中に挿入されれば、unc-54::gfpを染色体中に持ち、かつmyo-2p::rfp、rol-6(su1006)を持たない個体が得られるはずだが、そのような個体は得られなかった。さらに、上記7系統にpos-1::venusが挿入されたTollエレメントを含むextrachromosomal arrayを導入し、ヒートショックを行った。Tollエレメントが染色体中に挿入されていれば、生殖細胞系列でpos-1::venusを発現する個体が得られると期待されたが、そのような個体は得られなかった。(2)Tollトランスポゼースのコドン最適化メダカ由来のTollトランスポゼースのコドンを線虫用に最適化した。hsp下流にこの改変トランスポゼースをつないだ形質転換遺伝子とTollエレメントを含んだextrachromosomal arrayを持つ形質転換体を作製し、ヒートショックを行った。PCR法でTollエレメントの切り出しについて検証したが、Tollエレメントの切り出しは確認できなかった。本年度は期待はずれの成果に終わったが、当初の予想よりもTollの転移頻度が低いらしいことがわかったことは今後の実験計画を組む上で有用であると言える。
|
Research Products
(3 results)