2011 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト・ユビキタス情報環境を目指した共生型知識処理基盤技術に関する研究
Project/Area Number |
09J07220
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
和泉 諭 東北大学, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | オントロジ / 共生コンピューティング / ポスト・ユビキタス / 知識ベース / エージェント / センサネットワーク |
Research Abstract |
本年度は、ユーザの生体情報や位置情報、周辺の環境情報、専門知識など、現実空間の多種多様な情報を駆使した高度な知識処理により、知的でユーザにやさしいサービスを提供することを可能とする共生型知識処理基盤技術の実現を目標に、共生型知識処理基盤技術のアーキテクチャの実験・評価に関して研究開発を推進した。具体的には、まず前年度に実装したクラスタリング技術に基づくセンサデータの効果的な獲得手法と多様なセンサデータと知識を組み合わせた効果的な推論のための知識フィルタリング手法について、各種シナリオを用意し、そのシナリオに基づいて実験を行った。実験を通じ、本手法の適用範囲や有効性、今後の課題についてまとめた。以上の研究内容について国内会議に投稿し、口頭発表を行った。また、共生型知識処理基盤技術のアーキテクチャの拡張を目指し、ユーザの生活習慣など現実世界の多様な状況を表現するため知識表現技術の高度化について検討し、高齢者見守り支援システムを例として、その有効性をまとめた。さらにユーザの状況や目的に応じた適切な情報を提供するための知識利用技術の高度化について検討し、健康管理支援システムを例として、その有効性について検証した。以上により本研究では、特定の時点の状態だけでなく、日常的な習慣等、多種多様な情報が活用されるユーザの状況に適合したサービスを提供する共生型知識処理基盤技術のアーキテクチャを実現することができた。
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Research Products
(1 results)