2009 Fiscal Year Annual Research Report
三次元モデルの構築と利用のためのインタフェースの研究
Project/Area Number |
09J07461
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高山 健志 The University of Tokyo, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 3次元モデリング / ボリュームグラフィックス / ボリュームデータ / ソリッドテクスチャ / 国際情報交換 / 米国 |
Research Abstract |
野菜・果物など内部構造を持つ3次元物体のモデリングについての研究を行った。テクスチャ合成による既存アプローチの多くは、キウイやニンジンの内部のように一様に微細な構造を表すのには適しているが、トマトやリンゴの内部のように場所ごとに異なる大きな構造を表すのには適していない。そこで本研究では物体内部の色(材質)の分布を、表裏に色がついた3次元サーフェスメッシュの集合として与え、それらの色を3次元空間上で滑らかに補間することで内部構造を持つ3次元物体をモデリングするアプローチを採った。ただし内部構造を持つ物体全般(野菜・果物、人体・臓器、CADモデル等)を統一的に扱うモデリングインタフェースをすぐに開発するのは難しいと思われたので、まずは野菜・果物にターゲットを絞って、断面写真をガイドとして利用するスケッチベースのモデリングインタフェースを設計した。また色の3次元空間上での補間については、一般的な手法ではボクセル格子または四面体メッシュ上で拡散方程式の解を大域的に計算するためコストが高いので、我々は断面上の必要な場所でだけ局所的に解を求めることができる、ボクセル格子や四面体メッシュの不要な手法を考案した。以上の内容をSIGGRAPH2010に投稿したが、残念ながら不採択となった(スコアは5点中3.12点)。レビューのコメントを参考に内容を改善し、SIGGRAPH Asia2010に投稿する予定である。なおこの研究は2009年3月~5月および2010年3月~9月の間に訪問しているニューヨーク大学のOlga Sorkine教授らのアドバイスを受けて進めているものである。
|
Research Products
(3 results)