2009 Fiscal Year Annual Research Report
LiDARデータを用いた低コストで耐久性のある作業道路網配置手法の検討
Project/Area Number |
09J07520
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
斉藤 仁志 Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・連合農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | LiDAR / 路網配置 / 林道設計 / 崩壊危険性 |
Research Abstract |
林道開設の際には,林道開設地の土質が作業能率・費用に影響をあたえるが,これまで開発した,土工費用最小路線探索による林道設計手法においてはこれを考慮していなかった。実際に林道開設地の土質を調べるためには,簡易貫入試験器などを使って広範囲の土質調査を行う必要があり,時間と労力を要する。そこで本研究では,土層厚の簡易推定方法を検討し,これを用いた,林道設計自動化手法を開発した。 簡易貫入試験機を用いて197点で土層厚を測定した。土層厚は鉛直方向の厚さを用い,土層構造はNc値で区分した。Nc値による土層構造の層区分は,20を超えるものを基盤とし,0~20までを土層とした。これらの結果に,傾斜と集水域平均奥行きに着目し,これら2種類の地形要因ランクの組み合わせごとの土層厚の頻度分布は,対数正規分布に近似できるとする飯田らの研究を適応したところ,当てはまりがよかったため,宇都宮大学付属船生演習林の10mメッシュDTMを用い,傾斜と集水域平均奥行きから土層厚分布図を作成した。作成した土層厚分布を用い,土質を砂質土と軟岩に分け各単価を適用し,土工費用最小路線探索を行った。1m当たりの費用はプログラムでは25,408円,既設林道では47,183円となり,費用を抑えた設計が可能となった。
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Research Products
(1 results)