2011 Fiscal Year Annual Research Report
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09J07645
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
前田 恵子 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所・社会復帰研究部, 特別研究員(PD)
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Keywords | 職務ストレス / 精神科医療 / 福祉サービス |
Research Abstract |
訪問型サービスに従事するスタッフの離職率を招く要因の一つとして、スタッフのバーンアウトによる離職が問題となっている。支援スタッフが心身共に健康でなければ利用者に対し、十分な支援を提供することができない。 一方で、包括型地域生活支援プログラムのようなチームを組んで訪問型サービスをするスタッフは、他の訪問型サービスを実践するスタッフよりバーンアウトしにくいことが報告されているが、その要因については、明らかにされていない。NIOSHの「健康職場モデル」の概念では、職場特性の背後にある職場風土などの組織特性が、スタッフの健康を左右する重要な要因であるとされている。 そこで、本研究では、包括型地域生活支援プログラムのようなチームを組んで訪問型サービスをするスタッフを介入群とし、他の訪問型サービスを実践するスタッフを対象群に、バーンアウトしにくい職場風土とは何かを明らかにすることを目的とした。 平成23年11月~平成24年1月までの期間に、調査票を配布し、回収できた介入群(n=72)、対照群(n=89)が分析の対象となった。その結果、責務感を除く、各スタッフの職場風土の指標の多くが,介入群と対照群との間で有意な差が認められた。他方,両群間には属性にも違いが認められた。属性の違いが影響していたが可能性が示唆された。今後、属性についても詳細な検討を要する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査票の回収時期が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
データの詳細な分析と論文執筆。
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