2010 Fiscal Year Annual Research Report
哺乳類培養細胞の細胞分裂期におけるRNAの同定と蛍光可視化による位置情報解析
Project/Area Number |
09J07660
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Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
千葉 磨玲 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | マイクロアレイ解析 / 分裂期染色体 / マイクロRNA / 哺乳類培養細胞 / fluorescence in situ hybridization (FISH) / 染色体内在性領域 / サブテロメリック領域 |
Research Abstract |
本研究の目的は、ヒトを含む哺乳類培養細胞を用いて、細胞分裂期におけるRNAの同定を行い、細胞分裂期におけるRNAのネットワーク機構の解明を目指した統合的な位置情報の決定を行うことである。 1.哺乳類細胞分裂期染色体に局在するRNAの可視化 哺乳類およびニワトリ細胞分裂期染色体に存在する全RNAの局在パターンを確認するため、ヒト培養細胞、ニワトリDT40細胞およびIndian muntjak細胞を用いて分裂期中期染色体展開標本の作成を行った。これら染色体標本をsytoRNA select、TOPRO-3で蛍光試薬を用いて染色を行ったところ、分裂期染色体上に存在するRNAに顕著なパターン、とくにサブテロメリック領域、セントロメア領域、そして染色体内在性領域にRNA由来の強いシグナルが検出された。 2.哺乳類細胞分裂期染色体周辺部に局在するRNAの可視化 これまでの研究から、Vero細胞の分裂期細胞において顕著な染色体を覆い囲む領域を、「分裂期染色体包括領域:mitotic chromosome coating sphere (MiCCS)」と呼ぶ構造体を確認することができ、哺乳類培養細胞でも同様な構造体を確認することができた。 3.ヒト培養細胞・細胞分裂期に存在するRNAの同定及び定量解析 分裂期細胞に特異的なRNA分子の同定を行う目的で、マイクロアレイチップを用いた解析を行った。その結果、間期細胞と分裂期細胞で比較したところ、分裂期においてシグナルが高かったものとして細胞骨格、リボソーム関連、クロマチン関連などといった分裂期および細胞再構築期に必要なタンパク質をコードするRNAが確認された。
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Research Products
(2 results)