2009 Fiscal Year Annual Research Report
高次認知機能に関わる電気生理信号の解読と電気刺激による制御
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09J07759
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
土谷 尚嗣 Tamagawa University, 脳科学研究所, 特別研究員(SPD)
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Keywords | 国際研究者交流 / 高次脳機能 / 電気生理 / てんかん / ディコーディング |
Research Abstract |
1.アイオワ大学 アイオワ大学との共同研究については、昨年は患者が非常に少なく(12月、1人)、主に今まで集めたデータの解析を行なった。現在、1本論文を再投稿済み(Kovach et al)、2本論文を執筆中(Kawasaki et al, Tsuchiya et al)。 2.シーダース・サイナイ病院(カリフォルニア) 昨年から開始したシーダース・サイナイ病院との共同研究は非常に上手く行き、合計7人の患者からの記録を行なった。1月には、非常に稀な視覚皮質での記録を行なった。2010年5月に記録予定の、もう1人の患者での視覚皮質での記録と合わせ、来年には学会発表、論文執筆を行なう予定。2月、9月には1人ずつ前頭葉からの記録を行なった。主にギャンブル課題を行なった。3月、12月には1人ずつ、また5月には2人、特に扁桃体からの深部記録を行なった。主にギャンブル課題を行なった。特に12月の患者では、新しい記録システム(Neuralynx)を導入し、単一ニューロン記録に成功した。 3.山形大学 また、年末頃から、山形大学の丹治准教授との共同研究を始めた。丹治准教授は、山形大学の大学病院、仙台の広南病院のてんかん研究グループと共同研究をしており、私自身は、データの解析、タスクのデザインなどに関与することになった。現在、8人の患者のデータが集まって来ている。 4.サルの電気生理実験データの解析 また、人間での神経記録の解析以外にも、サルでの多チャンネル電気記録を行なっているラボとも共同研究をおこなった。NIHのDavid Leopold、Alex Maierとの共同研究では、サルが曖昧な刺激を見ているときの神経活動をディコーディング手法を用いて解析した。現在論文執筆中。玉川大学の坂上教授の指導のもと、横山氏との共同研究では、サルが3種類のジュースを自由意志で選ぶときの神経動をディコーディング手法を用いて解析した。現在2頭目のサルからの記録を行なっている。
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Research Products
(8 results)