2009 Fiscal Year Annual Research Report
環境政策の高度化に関する技術開発と国際比較研究-ELV関連法制度を事例に-
Project/Area Number |
09J07841
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
車 佳 Tohoku University, 大学院・国際文化研究科, 特別研究員(DC2)
|
Keywords | 自動車リサイクル / 自動車解体 |
Research Abstract |
今年度は、中国で2001年に施行された「廃車回収管理方法」の改正(中国物質再生協会、2010年2月のヒアリング調査)にとともに、今後の中国の自動車リサイクル法制度の方向性・あり方についてヒアリング調査と中国国内の使用済み自動車解体現場(上海市の大型トラック解体現場、2009年3月・7月数回ヒアリング調査および北京市の使用済み自動車の解体現場、2010年2月のヒアリング調査)と中古車流動(北京市の中古車貿易市場、2010年2月のヒアリング調査)について現地調査を行った。 また、日本の自動車リサイクル現場における再生資源・中古部品などのマスターデータベース(基礎情報)を蓄積するため、(株)ヨシムラみやぎ自動車リサイクルセンターを事例として、車種別基礎データを収集・整理していた。まず、解体対象としては社団法人日本自動車販売協会連合会の統計データ・ランキング30位(年代別)に基づき、過去10年間に多く販売された車種のうち、当時に解体業者に多いものを選定し、軽トラック・軽ワゴン・セダン(小型・中型・大型)・ミニバン・ステーションワゴンというようなカテゴリ(車両の大きさ・排気量など)分けELVの分解と重量測定を実施した。今まで解体された車両の合計は、25台であった。さらに、実際解体現場の作業プロセスの中で、どのような資源が回収・リサイクルできるかについて解体実験を行いつつ、解体方法による資源の有効利用の可能性を探してみた。 これから、1年目に蓄積されたデータに加え、2年分のデータからシステム運用に必要なデータの質と量を検証し、環境影響・経済性の比較評価(諸要因によるシミュレーション)を試みる。
|
Research Products
(8 results)