2010 Fiscal Year Annual Research Report
疾病構造を考慮した日本人の理想的な体格を検討する前向きコホート研究
Project/Area Number |
09J08109
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
永井 雅人 東北大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | Body Mass Index / やせ / 肥満 / 年齢 / 死亡リスク / 死因 |
Research Abstract |
本年度は前年度得られた性・年齢階級別のBody Mass Index (BMI)と全死因死亡リスクの上昇に寄与する死因を明らかにするため、性・年齢階級別のBMIと死因別死亡リスクの関連について検討を行った。 解析対象者は40~79歳の43,972名(男性:21,038名、女性:22,934名)である。BMIを<18.5(やせ)、18.5-20.9、21.0-22.9、23.0-24.9、25.0-27.4、27.5-29.9、≧30.0(肥満)に7区分し、年齢を中年者(40~64歳)、高齢者(65~79歳)に層別化して、BMIと死因別死亡リスクとの関連をCox比例ハザードモデルより求めた。共変量は喫煙習慣、飲酒習慣などである。 14年間の追跡でBMI 23.0-24.9を基準とした時、男性の中年者で死亡リスクが20%以上上昇した死因は、やせでがん(38%)、肺炎(60%)、肥満でがん(67%)、循環器疾患(113%)、脳卒中(103%)、肺炎(134%)であった。一方、高齢者では、やせで循環器疾患(52%)、虚血性心疾患(170%)、肺炎(182%)、肥満で循環器疾患(66%)、虚血性心疾患(107%)、脳卒中(51%)であった。 女性の中年者で死亡リスクが20%以上上昇した死因は、やせで循環器疾患(61%)、肺炎(181%)、肥満でがん(36%)、であった。一方、高齢者では、やせで循環器疾患(20%)、虚血性心疾患(116%)、肺炎(149%)、肥満で循環器疾患(44%)、虚血性心疾患(81%)、脳卒中(21%)であった。 BMIと全死因死亡リスクの上昇に寄与する死因は性・年齢階級別に異なることが明らかとなった。これよりやせ及び肥満の予防だけでなく、個人の体格に応じた死亡リスクの高い疾病に対する予防を行うことによって、より費用対効果に優れた死亡率の減少が期待される。
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Research Products
(19 results)