Research Abstract |
様々な装置での,ハンドジェスチャ入出力操作実験を行った. 一つ目は,イヤホン型の装置BrainyHandである.BrainyHandは,超小型プロジェクタ,イヤホンと小型カメラで構成されている.小型カメラによりジェスチャ認識と情報入力を行う.超小型プロジェクタは,ジェスチャ操作を行っている手に情報を出力する. 手の形や動きや傾き等を検出し,特に瞬時操作についての検証を行っている.瞬時操作とは,装置をポケットやバックから取り出すことなく,何の準備もなしに行う操作のことである.BrainyHandは,常にユーザのハンドジェスチャを確認し,特定の入力操作でかるか判断している.手の形は,手指の外郭と爪の位置からその特徴量を抽出し,データベースマッチングによって推定している.また,手の微細な傾きを検出する際には,プロジェクタから手に投影された光の強さの比率によって算出している.超小型プロジェクタ(LED)の焦点距離により光の強さが大きく変わる性質を利用している.現在は,引き続き瞬時操作による,操作効率の変化を検証している. 二つ目は,リストバンド型の装置PossessedHandである.PossessedHandは,前腕周辺の筋肉に電気刺激を与えて,ユーザの手の形を出力する装置である.コンピュータから送られて来た手の情報の通りに,ユーザの手の形を操ることができる.リストバンド内側には,電極パッドが多数配置されており,電気経路を選択できる.この経路選択と刺激の大きさによって,詳細な手形状を出力する.PossesseHandを用いて,音楽演奏支援をおこなったり,どのようなハンドジェスチャ操作出力が可能であるか,研究を続けている.
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