2010 Fiscal Year Annual Research Report
近代中国の国家形成と外交:中華民国北京政府を中心に
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09J09941
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平田 康治 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 近代中国 / 英中関係 / 中国外交 |
Research Abstract |
当該年度においては、海外における資料収集並びに海外における研究動向の把握に努めた。2010年4月より同年7月においては、研究指導の委託制度を利用して中華人民共和国の北京大学歴史学科に留学した(2009年10月より引き続き)。北京大学図書館・第一歴史梢案館・上海市図書館・四川省梢案館などで博士論文執筆のための(日本では入手の不可能な)資料を収集した。また、北京大学歴史学科での授業や研究会への参加を通じて中国の研究者・大学院生の研究動向を知り、彼らとのネットワークを構築することにも努力した。8月から10月にかけてはフランス・イギリス・アメリカでの資料調査を行った。10月からはモスクワにおいて語学研修及び資料取集を行っており、2011年7月に帰国する予定である。 当該年度における活動のうち特筆すべきことは、新資料を追加したうえで修士論文を大幅に圧縮・修正した英語版を英語圏の雑誌に投稿したことである。言語のみならず文章のスタイル・参照すべき先行研究など、(少なくとも私の研究分野においては)あらゆる点が日本語の論文とは異なり、英語論文執筆作業は予想以上に多くの時間と労力を伴ったが、かつての留学時代の指導教員と友人のアドヴァイスを得ながら2010年8月には英語論文を完成させた。同論文を英国の雑誌Modern Asian Studies (Cambridge University Press)に投稿したところ、幸いにもモスクワ滞在中の11月に採用決定の通知を同編集部より頂き、費やした労力に見合うだけの結果が出て非常に満足している。
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Research Products
(2 results)