2009 Fiscal Year Annual Research Report
脳内1細胞モザイク解析法による樹状突起特異的なガイダンス機構の解明
Project/Area Number |
09J10639
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関根 清薫 The University of Tokyo, 大学院・薬学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 樹状突起 / ガイダンス / ショウジョウバエ / 軸索 / 糖核酸輸送体 / 嗅覚系 / 軸情報 |
Research Abstract |
樹状突起ガイダンスは正確な神経回路形成に必要な過程であるが、その形態の複雑さゆえ研究が進んでいない。本研究はショウジョウバエ嗅覚系「投射神経」を、脳内1細胞モザイク解析法により可視化及び遺伝子操作することで、樹状突起ガイダンスの分子機構を解明することを目的とする。既に遺伝学的モザイクスクリーニングにより得られたmeigo変異体は、投射神経の樹状突起ガイダンスに顕著な異常を示し、投射領域の正中線側へガイダンス先がシフトした一方で、軸索ガイダンスは正常だった。原因遺伝子であるmeigo遺伝子にコードされる蛋白質は小胞体及びゴルジ体に局在し、糖核酸輸送体の機能を持つと共に、他の類似蛋白質には無い特異的な機能があることが示唆されている。本研究は、meigo遺伝子の機能と樹状突起ガイダンス機構の相互関係を解明することを目指す。 本年度は、嗅受容神経にmeigo変異を誘導した際の表現型解析等により、シナプスのパートナーである投射神経(樹状突起)と嗅受容神経(軸索)のガイダンスには、それぞれ細胞自律的にmeigo遺伝子が必要とされることを明らにした。また、Meigo蛋白質の糖核酸輸送体活性を生化学的な手法で測定するため、酵母での発現を確認し、共同研究により測定が進んでいる。さらに、Meigoによって修飾制御されるターゲット分子の探索を進め、有力な候補を得ている。本研究の成果は「第42回日本発生生物学会(口頭発表)」をはじめとした複数の学会・研究会で発表した。
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Research Products
(3 results)