2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J10679
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
四津 有人 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 二足直立 / ヒト / 動作解析 |
Research Abstract |
【目的】ヒトの二足直立・歩行に関する研究の現状では,ヒトの乳児を対象とした運動力学的研究の研究はない.これが解明されれば,臨床医学的には,立ち上がることが困難な障害を抱える患者に有益なリハビリテーションを開発でき,また脳科学や進化学的には,二足直立の重力適応性などが明らかになる. 【対象】正常小児(新生児~6歳まで)を計測した。正常人は被験者募集に関するパンフレットを近隣に配布し,公募した.また先天奇形,脳性麻痺,二分脊椎児も計測した.患児は研究者の日常の外来診療の中で協力を募った. 【計測方法】発達歴,既往歴の調査のため,簡単なアンケート調査を行った.運動力学的動作分析には三次元動作分析装置(Vicon MX+, VICON社),床反力計(AMTI社),床圧分布計(GaitScan, bigmat,ニッタ株式会社),ビデオカメラを用い計測した.被験者は赤外線反射マーカーをつけ,計測開始肢位として臥位とし,玩具の提示や母親から呼びかけてもらい,その時々の最大運動レベルを引き出し,玩具に向かう乳児の姿勢変換・移動動作を運動力学的に計測した.例えば,8ヶ月児なら臥位からハイハイして玩具に到達するまでを,10ヶ月児なら臥位からつかまり立ちして玩具に到達するまでを計測した. 【解析結果】病児については,歩行解析を行いない,関節角度や荷重面積などを解析した。ボツリヌス毒素により歩容が改善した.さらに電気刺激を拮抗筋に行うことで,より歩容が改善した.正常児の解析は次年度以降に行う予定である. 【発表】解析した結果を日本小児神経学会や日本脳性麻痺ボツリヌス療法研究会などで発表した.
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Research Products
(3 results)