2009 Fiscal Year Annual Research Report
パターン検索・認識のためのスポッティングアルゴリズムの研究
Project/Area Number |
09J10966
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Research Institution | The University of Aizu |
Principal Investigator |
矢口 勇一 The University of Aizu, コンピュータ理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | スポッティング認識 / 2次元連続DP / 弾性マッチング / マルチメディア情報検索 / Histogram of Phoneme / 3次元空間復元 / 物体認識 / 動作認識 |
Research Abstract |
パターン検索・認識のためのスポッティングアルゴリズムの研究に対して、本年度は画像認識・検索に対するコアアルゴリズムとなる2DCDPを論文として世に発表したこと、また、これを用いた各種アプリケーション技術の提案等を行った。特に、2DCDPは、弾性マッチングとしての常識を覆す、入力画像のセグメンテーションフリーを実現し、かつ計算量を従来のNP-HardからO(N^4)へと低減させることに成功しており、QVGA程度の画像であれば十分に実時間でプロセッシング出来るものとすることが出来た。また、スポッティングとして、任意形状に対応し、複数オブジェクトや、任意背景でのオブジェクト抽出にも対応している。このため、映像中の物体認識や、映像からの3D空間復元、オブジェクト検索への応用可能性が指摘出来、実際にアルゴリズム応用として国際会議等でも発表している。特に、3D空間復元に対しては、CAIPと呼ばれるImpact Factorの高い国際会議で発表し、評価を得ている。 また、音声等に対する検索法として、Histogram of Phonemeと呼ばれる方法を提案している。これは厳密にはスポッティングを行うものではないが、スポッティングする部分を先に選別するために非常に有効だと考えられ、Web Video Dataのクラスタリング等に使う検討を進めている。これとFast Spotterを組み合わせ、非線形的に対応付けられるような音声・音響等の検索に対しても、文書検索等で行われているようなハッシュ的な方法をとることが出来るようになると期待されている。
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Research Products
(12 results)