2010 Fiscal Year Annual Research Report
GPIアンカー型受容体のシグナル変換機構:高速1蛍光分子追跡による解明
Project/Area Number |
09J40047
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
本田 郁子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 特別研究員(RPD)
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Keywords | 細胞膜 / 1分子計測術 / GPIアンカー型タンパク質 / スフィンゴ糖脂質 / オートファジー / 超分解能蛍光顕微鏡 |
Research Abstract |
細胞膜内層信号分子がリクルートされるときのCD59会合体ラフトや糖脂質GM1の会合体サイズについて、解析方法を改善することでさらに精度よく見積もった。1分子観察でしか検出できない、生理的条件に近い小さい会合体の大きさを見積もることができた点で大きな意義があった。CD59や糖脂質GM1会合体の形成過程を2色1分子追跡法によって調べた。上記実験データを含め、論文執筆を開始した。 所属異動先では、オートファゴソーム形成機構の解明に向け、飢餓条件で生起するオートファゴソームへの各分子リクルートの時間的関係を調べた。細胞試料(蛍光タンパク質CFP,YFP等と融合したオートファジー分子を発現する細胞株)を作製した。生細胞タイムラプス観察のための顕微鏡条件検討を行い、データ取得を開始した。オートファゴソーム形成分子のうち5つ(ULK1,Atg5,DFCP1,LC3,p62)について、オートファゴソームへのリクルートの時間的関係を明らかにした。すでに明らかにされているオートファジー形成分子の遺伝的関係と、本研究で明らかになりつつある時間的関係が、必ずしも一致しないことがわかり始めた。 その他、マウス神経培養細胞におけるオートファゴソームの形成の初期過程から完成過程の場を、生細胞タイムラプス観察によって明らかにした。また、近年開発された超分解能蛍光顕微鏡、Structured illuminated microscopy (SIM)を用い、オートファゴソームの形態詳細を網羅的に調べた。
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Research Products
(2 results)