2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J40169
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
関戸 洋子 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(RPD)
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Keywords | 小空間 / 空間認知 / こども / 学習 / 見守り / 宇宙建築 / 親子 / コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究「小空間の認知特性」では、「小空間」をキーワードとして派生する次の主な3テーマ、1)子どもの嗜好する小空間としての住環境、2)空間容積の単位としての小空間「包pao」の検証、3)宇宙建築という限定された小空間、を軸として、研究活動を次のように実施している。平成23年度の研究活動としては、東日本大震災後、実験施設が被災・損壊したため、立ち入り禁止となり、その結果、研究計画が遅れてしまったが、次に示す通り、発展的な研究活動を展開している。 1)「子どもの住環境」の研究については、前年度までにおこなった、親子のコミュニケーションに関する実験・乳幼児の住まい方についての調査を発展させ、更なる調査研究をおこなった。具体的には、子どもの学習環境とコミュニケーションの変遷についての調査をおこない、現在、審査論文として公表するべく研究成果をまとめている。 2)「空間容積の単位<包pao>」の研究では、文献・実測調査を継続している。 3)「宇宙建築」の研究については、RPD採用時の計画段階では、文献調査のみとしていたにもかかわらず、更に進展させている。具体的には、JAXA公募に選定され、今後関連する実験を宇宙にておこなうため、4種の倫理審査(東京大学・JAXA・NASA・国際)を受け、地上対照実験をおこない、研究会の中心となり研究活動を推進し、アウトリーチ活動として、公開の場において後述備考欄の通り発表・パネルディスカッションをおこなった。 以上の通り、「小空間」に関する研究活動を多角的におこない、最終的には、住環境の質の向上に資するための研究を着実に実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に述べたように、「小空間」をキーワードとして派生する主な3テーマのうち、1)「子どもの住環境」の研究については、前年度までの実験・調査を発展させ、更なる調査をおこなっている。また、3)「宇宙建築」の研究については、RPD採用時の計画段階では、文献調査のみとしていたにもかかわらず、更に進展させ、JAXA公募に選定され、地上対照実験をおこない、アウトリーチ活動もおこなった。
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Strategy for Future Research Activity |
「小空間」をキーワードとして派生する主な3テーマのうち、1)「子どもの住環境」の研究については、更なる調査として行った「子どもの学習環境とコミュニケーションの変遷」に関するヒアリング調査をまとめ、審査論文として公表する。2)「空間容積の単位<包pao>」の研究については、文献・実測調査を継続する。3)「宇宙建築」の研究については、宇宙での実験実施後、地上での結果との比較検討をおこない、審査論文として公表する。
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Research Products
(1 results)