2010 Fiscal Year Annual Research Report
ユーザインタラクションに基づく情報検索に関する研究
Project/Area Number |
09J55302
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山本 岳洋 京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ユーザインタフェース / 情報検索 |
Research Abstract |
本研究では,直感的で分かりやすい検索意図伝達のためのインタフェースの実現および,ユーザの情報検索時の検索行動に関する知見を得ることを目的とする.本年度は,(1)ユーザインタラクションに基づく検索結果の統一的な再ランキングインタフェースの構築,(2)ユーザを検索プロセスに積極的に関与させるためのクエリ推薦に取り組んだ.(1)に関しては,昨年度に引き続き,ウェブサービス非依存の検索結果再ランキングインタフェースの実現に取り組み,システムを「RerankEverything」として一般のユーザに広く公開した.提案システムを利用することで,ユーザは既存の検索システムの機能やランキングに関わらず,ユーザ側の興味に従って検索結果を再ランキングすることが可能となる.ユーザ実験を行うことで,本システムを利用することでユーザは通常の検索エンジンを利用するよりも元々下位に存在する検索結果を閲覧する可能性が高くなり,さらに,より多くの観点から検索結果を閲覧するようになることを確認した.研究課題(2)に関しては,コミュニティ型のQ&Aコンテンツの質問・回答情報を利用し,主観的ファセットを抽出することで,ウェブ検索ユーザのクエリ修正を支援する手法を実現した.提案手法ではQ&Aコンテンツに出現する「有名な寺社」や「美味しい和菓子」といった主観的ファセット情報に焦点を当て,質問・回答情報からそうしたファセットを動的に抽出し,ウェブ検索ユーザに対して推薦する.提案システムを利用することで,「京都観光」,「インド料理」といった曖昧な検索クエリに対して効果的にクエリを推薦することが可能となることを実験により確認した.
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Research Products
(4 results)