1998 Fiscal Year Annual Research Report
戦後図書館政策に対する米国図書館思想及び実践の影響過程についての実証的研究
Project/Area Number |
10041005
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
根本 彰 東京大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90172759)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 啓豊 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (70232238)
吉田 右子 図書館情報大学, 図書館情報学部, 助手 (30292569)
原 秀成 図書館情報大学, 図書館情報学部, 講師 (00238164)
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Keywords | 占領期 / 図書館政策 / Carnovsky,Leon / Clapp,V.W. / Evans,Luther / Williams,Justin / ALA Archives / Rockefeller Foundation Archives |
Research Abstract |
占領期の図書館政策の全容を解明するために、主として米国の資料を中心に調査した。3度にわたる訪米調査で、以下のコレクションを検討した。(1)シカゴ大学リージェンステイン図書館特殊コレクションにおけるLeon Carnovsky関係文献、(2)イリノイ大学アーバナシャンぺーン校図書館のアメリカ図書館協会関係文書(ALAA rchives)、(3)連邦議会図書館マニュスリプト閲覧室のヴァーナー・クラツプ文書(V.W.Clapp Papers)、(4)同室のルーサー・工ヴァンス文書(Luther Evans Papers)、(5)メリーランド大学カレッジパーク校マッケルディン図書館のジャスティン・ウィリアムズ文書(Justin Williams Collection)、(6)ロックフェラー財団文書館(Rockefeller Foundation Archives)。このなかでとくに(3)と(6)は、それぞれ図書館政策を側面から支援したALAとロックフェラー財団の貴重な資料が大量に含まれていることがわかり、資料を収集し整理中である。(3)のクラップ、(4)のエヴァンス、(5)のウィリアムズについては部分的に重要な資料があり、関係部分の収集と整理を行っている。(1)にはCarnovsky関係資料はあまり存在していないことが分かった。上記のコレクション以外に、国際連合図書館、マッカーサー記念館、コロンビア大学図書館も合わせて調査した。本研究はこの一年目の成果をふまえて、今後さらに、戦中、戦前にさかのぼって、戦時情報局(OWI)、戦略諜報局(OSS)、議会図書館(LC)での対外図書館政策を明らかにする資料を調査する予定である。また、初代の図書館担当官Philip O.Keeney関係の資料をいくつかの図書館および連邦捜査局(FBI)に求める予定にしている。
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Research Products
(1 results)