1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041006
|
Research Institution | University of Tokyo |
Principal Investigator |
石井 規衛 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20168173)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横手 慎二 慶応大学, 法学部, 教授 (00220559)
富田 武 成蹊大学, 法学部, 教授 (10207607)
和田 春樹 東京大学・名誉教授 (30013006)
劉 孝鐘 和光大学, 人間関係学部, 助教授 (80230605)
水野 直樹 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (40181903)
|
Keywords | 日露関係 / コミンテルン / 日本共産党 / 朝鮮共産党 / ソ連共産党 / 朝鮮関係 |
Research Abstract |
本研究の目的は、モスクワのロシア国立社会政治史文書館(旧ソ連共産党文書館)に所蔵されているソ連共産党政治局の日本関係文書とコミンテルンの日本共産党文書を網羅的に調査し、朝鮮共産党文書を予備的に調査することである。本年度は7月に2名、9月に1名(さらに私費で2名)が現地調査した。 コミンテルン文書については、日本共産党文書(フォンド495,目録127)の617ファイルのうち、のこり502ファイル、日本委員会文書(目録59)の9ファイルのうち、のこり5ファイルなどを閲覧した。さらにクーシネン書記局文書100ファイル、片山潜文書96ファイルの閲覧を終え、コミンテルン書記局文書、東洋委員会文書を必要に応じて点検した。以上の検討結果、コミンテルンの日本関係文書については検討を完成し、必要な資料のコピーを入手した。朝鮮共産党にかんしては、朝鮮共産党文書(目録135,136)の247ファイルのうちのこり197ファイルを閲覧したが、資料の一部を入手にしたにとどまった。政治局文書は1934年より41年までの非公開分についてはロシア側の研究分担者が点検し、資料の提供を受けた。 これらの獲得した資料から最重要の資料を選択し、「資料目録 コミンテルンと日本共産党 1917-1941」を作成し、それに研究論文「コミンテルンと日本共産党」を合わせて、『資料集 コミンテルンと日本』を準備した。資料註、人物略歴も完成した。政治局の日本関係文書については、ロシア語で『解説目録 ソ連共産党政治局議事録における日本 1921-1941』を完成した。 12月にロシア側の研究分担者G.アジベーコフ氏を日本に招き、作業の調整を行うとともに、わが国の専門家を招いた、成果の発表をおこなった。
|
Research Products
(1 results)