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1998 Fiscal Year Annual Research Report

文化変容にかかわる民族誌映像資料の再検証

Research Project

Project/Area Number 10044019
Research Category

Grant-in-Aid for international Scientific Research

SectionJoint Research .
Research InstitutionNational Museum of Ethnology

Principal Investigator

大森 康宏  国立民族学博物館, 民族文化研究部, 教授 (00111089)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) ジョルダン ピエール  フランス, プロヴァンス大学, 教授
寺田 吉孝  民族文化研究部, 助教授 (00290924)
山中 速人  東京経済大学, コミュニケーション学部, 教授 (80191360)
坂村 健  東京大学, 総合博物館, 教授 (10126071)
波多野 宏之  国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究員 (50260005)
Keywords民族誌映像 / 文化人類学映像 / 多重画面 / 映像保存
Research Abstract

1. 本年度はヨーロッパを中心としてアメリカも含めて、民族誌映像資料の調査を実施した。また海外の研究分担者には、来日して映像資料の集積とその状況について報告してもらった。
1) 古くから民族誌映像に取り組んで保存研究しているドイツ・ゲッティングン、新しい映像資料を収集しているカールスルエ、フランスパリの国立視聴覚研究所へ波多野を派遣した。
2) 大英帝国時代に世界各地の莫大な映像資料を所有するロンドンのブリティッシュ・フィルム研究所、記録映画・写真博物館のあるブラッドフォードの映像資料調査には山中を派遣した。
3) フランスの最先端技術を映像表現するポワチェのクチュール・スコープの3D、多重画面,シネラマなどの映像資料と民族学の関係の調査は坂村が実施した。
4) アメリカ合衆国の映像資料に関しては、寺田がサンフランシスコ、パークレー、カリフォルニア大学と太平洋フィルム資料館の映像資料を調査。東部のワシントン、スミソニアンの映像資料について情報収集をした。
5) フランスのプロゲヴァンス大学教授ピエール・ジョルダンには、欧州マルチメディアの民族資料の作成に関して報告し、映像の所在や保存に関する研究をおこなってもらうため、日本に招聘した。
6) アメリカ合衆国・ニューヨークの自然史博物館のエレーヌ・シャルノブには、文化人類学者マーガレット・ミードが提唱した映像資料収集に関するドキュメントの実態と日本の民族誌映像の相互研究をおこなってもらうため、日本に招聘した。
2. 映像資料の総合的調査の方向づけを把握するため、アメリカ・ロサンジェルス、シカゴ、ニューヨーク、ワシントン、カナダ・バンクーバーの各博物館、研究所、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、ギリシャの大学、フィルムセンターを大森が調査した。また、フランスの莫大な映像資料と映像の散逸を防止する保存に関する研究のため、国立民族学博物館助教授園田を研究協力者としてフランス・パリの国立図書館とフィルムセンターに派遣した。
3. 各自の調査の共通性や相違を検討し、共有するため、フランスのパリ、ビデオテークに集合したり、大阪の国立民族学博物館に集合したりして研究会をおこなった。
4. 今回の調査で判明したことは、各国とも資料整理の段階で多大な経費がかかるため、個別に映像資料を所有するよりも、年代別、地域別、製作別などに統一していたことである。国際的な協力のもとに、今後、情報公開が容易な共通分類をすることで、相互に協力することを確認した。

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Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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