1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10044301
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Joint Research . |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
赤池 紀生 九州大学, 医学部, 教授 (30040182)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ANDRESSE M.C Oregon Health Science University, 助教授
李 禎燮 九州大学, 医学部, 助手 (50294913)
野田 百美 九州大学, 医学部, 助手 (80127985)
鍋倉 淳一 九州大学, 工学部, 助教授 (50237583)
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Keywords | 循環調節 / 中枢性 / 血圧 / 延髄 / 受容体 |
Research Abstract |
本研究の目的は中枢性循環血圧調節機構に関するin vivoおよびin vitroにおける実験結果が必ずしも一致していないことを受けて、この差を埋めるために新しい実験系の開発およびそれを利用した研究を行なうことにある。初年度は以下の2点について計画をたてた。 1)心房圧受容器からの情報が入力する延髄孤束核神経細胞の同定、および同細胞の急性単離標本の作成。麻酔下のラットにおいて生体内でatrial depressantnerve(ADN)に親脂質性蛍光トレーサーであるDi-Iを投与し、1-2週間後に延髄脳薄切片を作成した。孤束核神経細胞を機械的に急性単離し、Di-Iで順行性に染色されているADN神経終末が付着している細胞の選択に成功した。これによって孤束核において心房からの情報を直接受けている細胞の同定および電気生理学検討の適用が可能となった。2)孤束核細胞の機能的分類。ADN入力を受ける神経細胞の機能的特徴の決定を行なうために、本年度は孤束核細胞全体における機能的特徴特に各種伝達物質に対する応答および発達による変化に関して分類を行なった。その結果、ATPおよびニコチンに対する応答の有無によって分類することが可能であった。またカイニン酸およびニコチンに対する反応が発達に従って著しく増大する細胞群が存在することも明らかになった。
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