1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10045013
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
阿部 茂行 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (60140076)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PLUMMER Mich ブランダイス大学, 大学院・国際経済金融研究科, 助教授
|
Keywords | ASEM / 経済統合 / 貿易・投資 |
Research Abstract |
アジア通貨危機以降,世界経済の混乱は続いている。アジアがつまずく一方,アメリカ経済が好調で,ヨーロッパでは統一通貨ユーロが始動しはじめた。1998年4月の第2回ASEMでは,英国が提案した「アジア信託基金」の設立が決定した。こうした時代背景のもと,ヨーロッパとアジアの経済リンクの総合研究はスタートした。ヨーロッパとアジアの経済リンクを分析するには,そのデータを整備する必要があると考え,まず,貿易・投資のデータを整備することからはじめた。これまでのところ,VNデータを47産業に分類し直し,アジアとヨーロッパ間の1980年以降のバイラテラル貿易(輸出額,輸入額)が利用可能な状態となっている。投資データについてもOECDのデータをもとに整備した。今後これらをもとにモデル分析していく予定になっている。プラマーが担当する関税,非関税貿易のデータについてはGTAPプロジェクトのものなどから,これも徐々に集りつつある。アメリカがヨーロッパとTEP(transatlantic Economic Partnership)をスタートさせて,世界がグローバルリンクを深めていく中で,アジアとヨーロッパのリンクについての研究をすすめることになる。阿部が平成10年10月に京都大学に異動したことに伴い,研究が廃止となり,現在データを整備した段階でストップしている。
|