1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10045055
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
河村 博之 九州産業大学, 工学部, 教授 (50069473)
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Keywords | 炭素繊維補強 / 耐震補強 / 接着接合 / 薄帯鋼板接合 / RC増設壁補強 / 鉄骨ブレース補強 / 柱の炭素繊維補強 |
Research Abstract |
1.研究代表者(河村博之)は、耐震補強の際、最も多く使用されているRC造増設壁又は枠付S造ブレース増設壁を対象に、先ずRCばりとRC造増設壁の接合部に帯状の炭素繊維(以下CFと記す)をエポキシ樹脂で接着接合した場合のせん断実験を行った。CFのみ帯貼のものは平均せん断接着強度は約8kg/cm^2(0.045Fc)程度、変形は0.2m/m程度であり、定着力を強めるために、予め鉄角棒を埋め込んだ物にCF貼をしたものは強度は約2倍に、変形も10m/m程度にすることが出来たが、初期剥離応力は強度の1/2〜1/3と小さく、加工に手間がかかる割にメリットが少なかった。次に薄帯鋼板及び薄山型鋼板で帯状に接合したものは、平均せん断接着強度は10〜22kg/cm^2(0.06Fc〜0.12Fc)に及び、しかも接合面近くにスリットを入れることにより靱性も向上し実用可能であることがわかった。来年度は更に接着強度を高め安定させる実験を計画中である。 また、来年度中国を訪問し、昨年研究協力者に調査を行った工場の視察を行うと共に、天津大学と鄭州工業大学で、我が国の耐震診断と改修の現状について講演を行った。 2.研究協力者(趙 〓)は、昨年度調査を行った化学工場、短柱のある建物、煉瓦造の建物の改修方法の提案を行うと共に、中国で製造されているCFと我が国のCFの強度比較を行った後、中国製CFを用いて柱の曲げ強度補強実験及びせん断補強実験を行った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 立石妙子、河村博之: "既存鉄筋コンクリート梁と増設鉄筋コンクリート壁の接合法についての研究"九州産業大学 工学研究報告. 第36号. 221-226 (1999)
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[Publications] 立石妙子、河村博之: "RCばりと増設耐震壁の薄鋼板による接着接合についての研究"コンクリート工学年次論文報告集. Vol.22. (2000)
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[Publications] 梢 〓、張景明、河村博之: "杭震加固方法在日本的新発展"混凝土結構基本理論及工程応用. 全国第5期学術会議論文集. 667-672 (1998)