1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10114206
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加我 君孝 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (80082238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
室伏 利久 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (30242176)
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Keywords | 聴性脳幹反応 / 難聴乳幼児 / 補聴器 / 喃語 / 音声分析 / サウンドスペクトログラフ |
Research Abstract |
聴性脳幹反応(ABR)の難聴乳幼児の早期発見のための臨床応用が広く普及するようになった結果、わが国では0才のうちに難聴児が発見されるようになった。同時に0才のうちに補聴器のフィッティングを行い、超早期教育が行われるようになった。我々はこの難聴乳幼児の早期発見、早期教育に過去20年取り組んできた。その成果は著しく、2才前後での言語獲得がなされ就学後は普通学校に入学し、高等教育を受けるに至る場合も少なくなくなってきた。これらの症例を対象とする乳幼児の喃語や言語に関する研究は極めて少ない。早期発見された難聴乳幼児の始語に至る0〜1才の間の発達と音声の変化の関係について、他覚的に明らかにすべく音響分析を行った。 対象:0〜1才の正常乳児3例とABR他の検査で高度難聴の証明された5例 方法:ビデオカメラで、喃語を行動の記録とともに録音し、それをサウンドスペクトルグラフで解析した。 結果:1)代表的な高度難聴乳幼児の発達と喃語および音声の変化を図1にまとめて記述解説し、サウンドスペクトルグラフによる解析の例を生後11ヶ月の“あー"を図2、生後19ヶ月の“あうーん"を図3に示した。 2)対象例も難聴乳児もサウンドスペクトルグラフによる解析では、ほぼ同様のパターンを示した。異なる部分も一部に認めた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kaga K.et al.: "Brain Stir Pathology of infantile Gauchers disease" J.Laryergol.Otol.112. 1069-1073 (1998)
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[Publications] Kaga K.et al.: "A preliminary report : Clinical effects of solution of cfloxacim" Int.J.Peds Otorhinolaryug.42. 199-205 (1998)
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[Publications] Kaga,K.: "Case report : Unilateral total loss of auditory and vestibular function." Int.J.Ped Otorhimlaryerg. 43. 73-75 (1998)
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[Publications] 加我君孝 他: "新耳鼻咽喉科学" 新耳鼻咽喉科学 南山堂, 819 (1998)
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[Publications] 加我君孝: "ABRハンドブック" 金原出版, 233 (1998)