1998 Fiscal Year Annual Research Report
新しい分子シャペロン蛋白質機能、NDP キナーゼ活性の発見と作用機構の解析
Project/Area Number |
10172221
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
木戸 博 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (50144978)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 雅広 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (00232562)
唐渡 孝枝 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (60108876)
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Keywords | 分子シャペロン / Hsp70 / プロテアソーム / ヌクレオシド2リン酸キナーゼ / ATPase / Dnak / 14-3-3蛋白質 / 蛋白分解酵素 |
Research Abstract |
我々は分子シャペロン機能を持つHsp70,Dnak,14-3-3蛋白にATPase活性と共にATP合成活性のあることを見出し、その酵素学的性状解析から、この活性はNucleoside Diphosphate Kinase(NDPK)に類似することをこれまでに見出してきた。さらにその反応中間体のPhosphoenzymeの補足に成功した。以上の背景を基に、分子シャペロンが基質蛋白質と結合してから立体構造変換を誘導し、基質解離へ導く過程の中で、シャペロン分子の持つNDPK活性がどのように機能しているかについて解析を行った。本年度の研究において、我々は細胞内蛋白質分解の主役を担っている20SプロテアソームにHsp70に類似したNDPK活性のあることを新たに見出した。プロテアソームは7種のαサブユニットと7種のβサブユニットが、それぞれ2個づつ集まって、合計28個のサブユニットがシリンダー状に集まり、全体としてシャペロニンに類似した構造を持つ分子である。このプロテアソームの中でこれまでX,Y.Zサブユニットの3種のサブユニットにプロテアーゼ活性のあることが確認されていたが ほかのサブユニットの機能については不明であった。我々はβサブユニットの中でZサブユニットにHsp70に類似したNDPK活性のあることを確認し、この活性がプロテアソームの持つプロテアーゼ活性と共役していることを確認した。以上の事実は、プロテアーゼがどのように基質の立体構造を確認し、その立体構造の変化を誘導しているかを解析する糸口となるものと期待している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Makoto Hiromura: "Intrinsic ADP-ATP exchange activity is a novel function of the molecular chaperone,Hsp70" J.Biol.Chem.246(10). 5435-5438 (1998)
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[Publications] Hidetoshi Mori: "Activation mechanism of immuno-globulin binding factor in female reproductiye tract" Biochem.Biophys.Res.Commun.246(2). 409-413 (1998)
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[Publications] Masahiro Inoue: "Cloning and tissue distribution of a novel seine protease esp-1 from human eosinophils" Biochem.Biophys.Res.Commun.252(2). 307-312 (1998)
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[Publications] Takae Towatari: "The structure of asparagine-linked oligosaccharide of rat liver cathepsin L reflects the substrate specificity of lysosomal X- mannosidase" Eur.J.Biochem.256(1). 163-169 (1998)