1998 Fiscal Year Annual Research Report
微小脳システムの適応的設計に関する研究領域および研究手法の現状と将来計画策定
Project/Area Number |
10187101
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高畑 雅一 北海道大学, 大学院理学研究科, 教授 (10111147)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 凱樹 国立遺伝学研究所, 所長, 教授 (30010036)
鈴木 良次 金沢工業大学, 人間情報システム研究所, 教授 (80013811)
桑澤 清明 東京都立大学, 理学部, 教授 (10015589)
勝木 元也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20051732)
青木 清 上智大学, 生命科学研究所, 教授 (70101029)
|
Keywords | 微小脳システム / 節足動物 / 無脊椎動物 / 脳研究 / 脊椎動物 / 適応的設計 / 領域研究 / 総括班 |
Research Abstract |
本研究課題は、微小脳システムの適応的設計に関する研究領域と研究手法の現在の状況を複数の専門研究者の討議によって把握するとともに、問題点を2整理して、今後取り組むべき課題と研究手法・アプローチを策定することを目的とする。そのため、平成10年10月5日(月東京にて総括班会議を開催し、班員全員出席のもとで、来年度からの領域研究の運営方針および今年度の活動案を審議し確定した。この結果に基づき、平成10年12月2日(水)に、東京都立大学国際交流会館大会議室において、計画研究説明会を開催し、各計画研究代表者による研究背景・目的・計画についての説明と討議を行った。本説明会は、総括班会議を兼ねる形で行われ、計画研究説明の後、領域研究の評価、助言を担当する総括班班員による各研究計画へのコメントがそれぞれ述べられた。説明会では、それぞれの計画研究で用いる実験系、研究手法が具体的に紹介され、また、各研究者の問題意識も明らかになり、討議によって本研究課題の目的を効果的に達成することができた。 また、平成11年2月9日(火)および10日(水)には、福岡市(アクロス福岡)で公開の学術シンポジウムが開催され、計画研究代表者および総括班班員をふくめた学術的討議により、節足動物微小脳の機能と形態について、脊椎動物脳との相違点・共通点についての現時点での知見を総括した。本シンポジウムでは、領域外から、藤田一郎(大阪大学)および山元大輔(三菱化学生命科学研究所)各氏に招待講演を依頼し、領域内からの佐々木正己(玉川大学長尾隆司(金沢工業大学)、松岡清利(九州工業大学)各氏による講演も合わせて、参加者との討議により、微小脳システムの適応的設計に関する研究分野・研究手法の現状を確認するとともに、新たな分野・手法等の可能性について検討した。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] Aonuma,H.: "L-glutamate as an excitatory transmitter of motor giant neurons in the crayfish Procambarus clarkii" Journal of Crustacean Biology. 18. 243-252 (1998)
-
[Publications] Hikosaka,R.: "Quantitative analyses of anatomical and electrotonic structures of crayfish nonspiking interneurons by three-dimensional morphometry" Journal of Comparative Neurology. 392. 373-389 (1998)
-
[Publications] Murayama,M.: "Neuronal mechanisms underlying the facilitatory con-trol of uropod steering behaviour during treadmill walking in crayfish. I." Journal of Experiment Biology. 201. 1283-1294 (1998)
-
[Publications] Sakuraba,T.: "Effects of visual and leg proprioceptor inputs on recovery of eyestalk posture following unilateral statolith removal in the crayfish" Naturwissenschaften. (in press). (1999)