1999 Fiscal Year Annual Research Report
微小脳システムの適応的設計に関する作業仮説とその実験的検証可能性
Project/Area Number |
10187101
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高畑 雅一 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10111147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 凱樹 国立遺伝学研究所, 所長・教授 (30010036)
横張 文男 福岡大学, 理学部, 教授 (20117287)
水波 誠 電子科学研究所, 助教授 (30174030)
青木 清 上智大学, 生命科学研究所, 教授 (70101029)
山口 恒夫 川崎医療短期大学, 教授 (60000816)
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Keywords | 微小脳システム / 節足動物 / 無脊椎動物 / 神経生理学 / 神経解剖学 / 神経行動学 / 動物行動 / 巨大脳 |
Research Abstract |
本研究課題は、領域運営の実務を行うとともに、脳小脳システムの設計・動作原理に関する中心的な作業仮説を設定し、これらの実験による検証可能性を、本課題の研究分担者および計画・公募研究代表者間の学術的討議により検討することを目的とする。そのため、平成11年6月4日(金)東京にて第1回総括班会議を開催し、本年度の領域研究の運営方針および活動案を審議し確定した。翌5日(土)には公募研究計画説明会を開催し、研究を開始するにあたって領域研究項目および計画研究との整合性の確認・すり合わせを行った。説明会では、それぞれの計画研究で用いる実験系、研究手法が具体的に紹介され、また、各研究者の問題意識も明らかになり、討議によって本総括班研究課題の目的を効果的に達成することができた。平成11年8月2日(月)〜3日(火)には、松山市においてシンポジウム「微小脳研究の新たな展開を目指して」を開催し、領域外の関連研究者に話題提供を願い、計画・公募研究代表者との共同討議により、微小脳の設計・動作原理についての作業仮説設定の可能性を検討することができた。また、平成12年1月28日(金)〜30日(日)にかけて、東京で本年度の研究成果発表会を開催し、計画・公募研究代表者による報告と質疑応答をおこなった。また、研究報告に先だって、討論会「微小脳システム研究における特殊性と一般性」を開き、領域における共通の仮説、中心課題などについてのディスカッションを行うとともに、研究項目の具体的到達目標を検討した。各発表終了後の第2回総括班会議では、研究評価・助言担当の班員から、計画・公募研究についての評価の報告を受け、領域運営にこれを反映させていくことが確認された。なお、今年度より領域のホームページを筑波大学に立ち上げ、領域内外の情報交換の場として機能させている。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Sakuraba T.: "Motor pattern changes during central compensation of eyestalk posture after unilateral statolith"Zoological Science. 17. 19-26 (2000)
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[Publications] Sakuraba T.: "Effects of visual and leg proprioceptor inputs on recovery of eyestalk posture following unilateral statolith removal in the crayfish"Naturwissenschaften. 86. 346-349 (1999)
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[Publications] Mizunami M.: "Exploration into the adaptive design of the arthropod "microbrain""Zoological Science. 16. 703-709 (1999)