2000 Fiscal Year Annual Research Report
微小脳システムの適応的設計に関する多面的研究アプローチの可能性と有効性
Project/Area Number |
10187101
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高畑 雅一 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10111147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀田 凱樹 国立遺伝学研究所, 教授 (30010036)
横張 文男 福岡大学, 理学部, 教授 (20117287)
水波 誠 北海道大学, 電子科学研究所, 助教授 (30174030)
青木 清 上智大学, 生命科学研究所, 教授 (70101029)
山口 恒夫 川崎医療短期大学, 教授 (60000816)
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Keywords | 微小脳システム / 節足動物 / 無脊椎動物 / 神経生理学 / 神経解剖学 / 神経行動学 / 動物行動 / 巨大脳 |
Research Abstract |
本研究課題は、領域運営の実務を行うとともに、昨年度までに得られた主要研究成果を、複数の研究者の多面的な実験的・概念形成的アプローチにより共同的に検討し、領域研究目標である微小脳システム機能の個別的・一般的原理解明に関する結論の形成を目的とする。今年度は、平成12年6月17日東京にて総括班会議を開催し、今年度の領域研究の運営方針および活動案を審議し確定した。翌18日には公募研究計画説明会を開催し、研究を開始するにあたって領域研究項目および計画研究との整合性を検討した。説明会では、それぞれの計画研究で用いる実験系、研究手法が具体的に紹介され、また、各研究者の問題意識も明らかになり、討議によって本総括班研究課題の目的を効果的に達成することができた。8月に、若手研究者を対象としたトレーニングコースを開催するとともに、8月から12月にかけて、「前大脳・中大脳の神経回路と感覚識別・記憶機能」、「行動の可塑性とその基盤神経回路」、「光学計測技術による微小脳システムの攻略」、「微小脳システムへの分子生物学的アプローチ」など領域研究者によるテーマ別研究会および領域外研究者との交流討論会を開催・共催して、多数の研究者との共同討議により、微小脳理解のための多面的な実験的・概念形成的アプローチの可能性を検討することができた。また、平成13年1月26日(金)〜28日(日)にかけて、箱根で本年度の研究成果発表会を開催し、計画・公募研究代表者による報告と質疑応答をおこない、研究項目の具体的到達目標を検討するとともに、多面的アプローチの有効性を確認した。各発表終了後、総括班の研究評価・助言担当の班員から、計画・公募研究についての評価の報告を受け、領域運営にこれを反映させていくことが確認された。なお、今年度は、総括班として試作する微小脳システムの構造・機能に関する公開データベースのプロトタイプを作成した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Sakuraba,T.: "Motor pattern changes during central compensation of eyestalk posture after unilateral statolith removal in crayfish"Zoological Science. 17. 19-26 (2000)
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[Publications] Takashima,A.: "Electrophysiological and theoretical analysis of depolarization-dependent outward currents in the dendritic membrane of an identified nonspiking interneuron in crayfish"Journal of Computational Neuroscience. 9. 187-205 (2000)
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[Publications] Takahata,M.: "Information processing by nonspiking intemeurons : passive and active properties of dendritic membrane determine synaptic integration"Biosystems. 58. 143-149 (2000)
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[Publications] Hikosaka,R.: "Quantitative analyses of anatomical and electrotonic structures of local spiking interneurons by three-dimensional morphometry in crayfish"Journal of Comparative Neurology. (In press). (2001)
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[Publications] 藤義博: "脳と行動の生物学"講談社サイエンティフィク. 158 (2000)