2001 Fiscal Year Annual Research Report
微小脳システムの適応的設計に関する多面的研究アプローチの可能性と有効性
Project/Area Number |
10187101
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
高畑 雅一 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10111147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨永 佳也 福岡大学, 理学部, 教授 (70078591)
神崎 亮平 筑波大学, 生物科学系, 助教授 (40221907)
青木 清 上智大学, 生命科学研究所, 教授 (70101029)
山口 恒夫 河崎医療短期大学, 教授 (60000816)
水波 誠 東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (30174030)
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Keywords | 微小脳システム / 節足動物 / 動物行動 / 行動生理学 / 神経生理学 / 神経解剖学 / 同定ニューロン / 感覚情報処理 |
Research Abstract |
本研究課題は、領域運営の実務を行うとともに、昨年度に引き続き、複数の研究者の多面的な実験的・概念形成的アプローチによる共同検討を促し、領域研究目標である微小脳システム機能の個別的・一般的原理解明に関する結論の形成を目的とする。今年度は、平成13年5月20日東京で総括班会議を開催し、昨年度に行った計画・公募研究の中間評価の取りまとめについて審議するとともに、今年度の領域研究の運営方針および活動案を審議し確定した。7月16、17日には福岡で「神経系の多様性と進化を考える」、12月18日には東京で「脳研究における生物学と工学」をテーマとした研究小集会をそれぞれ開催して、領域外研究者も含めて活発な討論を行い、微小脳システム研究の方法論的基盤をより堅固なものとした。10月13、14日にはつくば市国際会議場で"Neuronal Organization and Plasticity in the Microbrain System"をテーマとして、ミツバチ行動・脳研究の第一人者であるドイツのRandolfMenzel、昆虫嗅覚系での神経情報処理機構に関する先端的研究を行なっている米国のThomasChristensen、などを含む5名の国外研究者を招聘し、国際シンポジウムを開催した。領域研究者も全員が、口頭またはポスター発表を行い、日本での微小脳研究の最先端を紹介するとともに、意見・情報交換を行った。領域研究の企画性、学術的意義、学問的達成度などについて、招聘研究者から国際的水準による評価を受けた結果、個別的研究および領域としての研究は、国際的に非常に高く、かつ、特色あるものであるとのコメントを得ることができた。平成14年1月15、16日には、最終の研究成果報告会を東京で行うとともに、総括班会議を開催し、4年間の研究達成度を審議・認定し、成果取りまとめの具体案を確定した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Hikosaka, R., Takahata, M.: "Quantitative analyses of anatomical and electrotonic structures or local spiking interneurons by three dimensional. morphometry in the crayfish"Journal of Comparative Neurology. 432. 269-284 (2001)
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[Publications] Yamane, S., Takahata, M.: "Experimental modification of stepping course in spontaneously initiated locomotor behavior in the crayfish, Procambarus clarkii Girard"Journal of Comparative Physiology. (in press). (2002)
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[Publications] Sakura, N., Mizunami, M.: "Olfactory learning and memory in the cockroach Periplaneta americana"Zoological Science. 18. 21-28 (2001)
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[Publications] Matsumoto, Y., Mizunami.M.: "Temporal determinants of long-term retention of olfactory memory in the cricket Gryllus bimaculatus"Journal of Experimental Biology. (in press). (2002)
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[Publications] Okada, K., Kanzaki, R.: "Localization of odor-induced oscillations in the Bumblebee antennal lobe"Neuroscience Letters. 316. 133-136 (2001)
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[Publications] Ando, N., Shimoyama I., Kanzaki, R.: "Radio-telemetric recordings of flight muscle activities during flight of sweet potato hornworm, Agrius convolvuli"Journal of Neuroscience Methods. (in press). (2002)