1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10207203
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
堀江 一之 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10013690)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 真二郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (20262032)
川口 春馬 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (30051808)
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Keywords | 単一微粒子 / 光ホールバーニング / デンドリマー / 世代数 / 構造緩和 / 色素-媒質相互作用 |
Research Abstract |
最近、表面修飾ミクロスフェア・高分子ミセル・デンドリマーなどを用いて、粒径・構造の制御された人工高分子微粒子系が実現されている。光ホールバーニング(PHB)測定は、色素の微環境を高谷解能に観測するのに有効な手段である。本研究では、単一色素分子を含むデンドリマー微粒子系に対しPHB測定を行い、以下のことを明らかにした。 デンドリマーとは、コアから外側に向けて規則正しい枝分かれをもつ高分子である。コアにポルフィリンをもつ第3世代(L4PH_2)および第4世代(L5PH_2)のデンドリマーを合成し、PHB測定を行った。デンドリマーのみからなる試料では、L4PH_2よりもL5PH_2の方が高いホールの温度安定性を示した。これは、L5PH_2の方が、より高密度のデンドリマー骨格をもち熱運動が起こりにくいためと解釈した。溶媒としてテトラヒドロフランを含む試料では、L4PH_2では溶媒無しの場合に比べてホールの温度安定性が低下したのに対し、L5PH_2では差が見られなかった。このことは、デンドリマー内でポルフィリン近傍に存在する溶媒の量が、L5PH_2において少ないためと思われる。ポリメタクリル酸エチル中にL4PH_2を分散した試料では、エチル基の回転緩和が起こっている温度でも、L4PH_2のみの試料と同じホールの温度安定性を示した。従って、半径約2.5nm以上離れた部位での構造緩和がポルフィリンの環境に及ぼす影響がほとんど無いことが明らかとなった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] T.Kino, S.Machida, T.Yamashita, K.Horie, et al.: "Microenvironments around Tetraphenylporphine Group in Unimacromolecular Micelles Probed by Photochemical Hole Burning" Macromol. Chem.Phys.199. 1631-1636 (1998)
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[Publications] T.Kino, S.Machida, K.Horie, et al.: "Photochemical Hole Burning Study of Unimacromolecular Micelles with Controlled Radii Embedded in Poly (vinyl alcohol)(印刷中)" Macromol. Chem.Phys.
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[Publications] H.Kimura, S.Machida, K.Horie, Y.Okahata: "Effect of Lipid Molecules on Twisting Motions of DNA Helix Studied by Fluorescence Polarization Anisotropy" Polymer J.30・9. 708-712 (1998)
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[Publications] M.Hatakeyama, S.Iwato, H.Kawaguchi, et al.: "DNA-carrying Latex Particles for DNA Diagnosis, 1." Colloids Surface B.Biointerface. 10. 161-169 (1998)
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[Publications] 堀江一之: "高分子の光-光制御とナノ微粒子の光化学" 高分子. 47・7. 461-464 (1998)
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[Publications] 川口春馬: "ポリマー微粒子" 色剤協会誌. 71・4. 272-279 (1998)
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[Publications] 堀江一之: "新高分子実験学第9巻-高分子の物性(2)" 共立出版, 480 (1998)
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[Publications] K.Horie: "Functionality of Molecular Systems 2" Springer, Tokyo, 245 (1999)