1999 Fiscal Year Annual Research Report
本邦に残存する朝鮮渡来典籍の調査・研究と保存的利用法の開発
Project/Area Number |
10301016
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
勝村 哲也 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (50066411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古勝 隆一 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (40303903)
木島 文雄 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (50243093)
金 文京 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (60127074)
小林 博行 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (00293952)
矢木 毅 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (00252510)
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Keywords | 李氏朝鮮 / 長崎県対馬民俗資料館 / 建仁寺両足院 / 南禅寺金地院 / 漢籍 / カリフォルニア大学バークレイ校 / ウェブ / 漢字フォント |
Research Abstract |
朝鮮より渡来し、本邦に残存する典籍・絵画並びに文書等の文献は、膨大な量にのぼる。このうち、李氏朝鮮等からわが国に渡来した典籍を、江戸時代を中心に調査・研究し、保存的利用法を開発することが、本研究の目的である。 本年度はとくに、長崎県立対馬民俗資料館の対馬宗家所蔵資料及び、建仁寺両足院、南禅寺金地院、東福寺経蔵、デンマーク王立図書館、カリフォルニア大学バークレイ校東アジア図書館等の資料を蒐集調査した。バークレイ校では未整理の朝鮮漢籍を多数発見し、いまその目録作成と複写を進めている。それらの成果の一端は、韓国学術振興財団(KRF)と韓国国立国語研究所の協力を得て、勝村哲也を世話人代表とするセミナーを2000年1月27-29日ソウルのナショナルプレスセンターにおいてもつことができたので、約300人の内外の研究者の前で公開し、共同討論に付した。こうした日韓共同で開催する第2回セミナーは、2000年11月頃島根県立大学において開催する予定である。 保存的利用法に関しては、従来のメディアを利用する他に、新しくウェブ上のデータベースを検索するモデルを開発し、ウェブ・リトリーバル・システム・モゲラと命名した。近く公開の予定である。同時に環境整備として朝鮮漢字を含む漢字フォント作成、漢籍・準漢籍目録作成用ソフトウエアの作成を中心として進めた。その成果の一端は、1999年9月26・27日ソウルの韓国国立国語研究院において報告し、異体字の共同研究を進める計画がたてられた。
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Research Products
(1 results)