1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10354006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
加藤 照之 東京大学, 地震研究所, 助教授 (80134633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一色 浩 日立造船株式会社, 技術研究所, 主席研究員
木下 正生 日立造船株式会社, 技術研究所, 主任研究員
寺田 幸博 日立造船株式会社, 技術研究所, 主管研究員
柿本 英司 日立造船株式会社, 技術研究所, 研究員
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Keywords | GPS / 津波 / 防災 / RTK-GPS |
Research Abstract |
前年度の3月に油壷において海上実験を実施したことをふまえ,本年度は以下の研究を実施した.1)取得したデータを解析した.約10回にわたる実験において無線伝送が一度もとぎれることがなかったことは伝送が問題なく行われていることを示している.Spar型のセンサーブイとサポートブイの記録を比較したところ,センサーブイがサポートブイよりも約2割程度振幅が小さいことが判明した.予想通りブイの揺れの低減に役立っていることを確認した.太陽電池と風力発電を組み合わせによるハイブリッド発電装置も順調に稼働した.但し,10日間で消費電力量が発電量より若干上回ったので,長期運転のためには発電量を増やすか,消費電力を低減するかの工夫をする必要のあることが判明した.また,油壷湾に設置してある国土地理院の検潮場の時間記録を入手して比較したところ大変良い整合性が得られた.また,実際に得られた津波計記録を本実験で得られた記録に重畳してみたところ,明らかに周期が異なることから,スペクトル解析などによって,津波成分が容易に判別できることが明らかとなった.2)津波計の長期耐久実験.油壷湾での実験が約10日間の短期に終了したことから,実用化に向けての耐久実験を実施することとなった.開発を行っている日立造船技術研究所近くの岸壁付近にブイを平成11年10月に投入し,約1年間の耐久試験に入った.現在も実験を継続中である.この長期耐久試験により,ブイの運動性能の経時変化など,実用化の際の問題点が洗い出されている. 以上の,得られた成果は,平成11年7月の「国際測地学地球物理学連合総会」及び同年10月の「GPS国際シンポジウム」において発表された.
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Research Products
(1 results)