1998 Fiscal Year Annual Research Report
従業員のパーソナル・ネットワークと労働意識及び昇進速度の分析
Project/Area Number |
10410057
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
安田 雪 立教大学, 社会学部, 助教授 (00267379)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村瀬 洋一 立教大学, 社会学部, 講師 (50301578)
山田 真一 立教大学, 社会学部, 講師 (40301577)
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Keywords | ネットワーク分析 / パーソナルネットワーク / モチベーション / 労働意識 / 職場構造 |
Research Abstract |
研究初年度の98年度は、第1回調査として、(1)ホワイトカラー従業員のネットワーク調査を先端情報通信企業A社を対象に実施し、(2)同社の従業員に対するヒアリング(5回)を実施、(3)パーソナル・ネットワークの入力・収集を終え、(4)基礎集計作成を終了、現在は、データ分析を進めている段階である。 その過程において、パーソナルネットワーク抽出に関する質問構成の比較検討、声価法による職場内有力者の特定質問項目の設定法の検討、パーソナルネットワークデータの入力の最適方法の検討をおこなった。調査は、我が国の先端情報通信企業であるA社の従業員A事業部の全員を対象に留置き郵送調査法により実施(6月20日〜7月8日)した。有効回収数は68票、有効回収率は87.19%であった。調査票は、ホワイトカラー従業員のパーソナルネットワーク構造抽出部分、労働意識及びモチベーションの抽出部分、企業の構造変数に関する部分、フェースシートの4部構成であり、現在、そのデータの統計解析中である。第1回調査は、比較的少人数部門を対象にした悉皆調査であったため、理論構築の基礎データ収集のための事例として位置づけられる。 第2回調査は、より大規模な企業を対象に調査を実施する予定である。現在、第2回調査(99年5月実施予定)の準備が進行中であり、調査対象企業(電子機械メーカー)の概要ヒアリング(1回)を終え、調査票構成案を作成中である。代表研究者は研究統括、質問表作成及びデータ解析を担当し、研究分担者は、ヒアリング、データ解析を実施している。
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